たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

     『ウルトラQ』(1966)で度々登場する星川航空のシーンは、調布飛行場にて営業していた「三ツ矢航空」を借りてロケ撮影されていた。

     しかし、世間で実際の事件が発生すると、取材でヘリやセスナが全てそちらに出払ってしまい、早朝ロケで現地を訪れても、何の撮影も出来ずに終わってしまうこともあったようだ。

     因みに、「三ツ矢航空」はその後、「東邦航空」と名前を変え、現在も運営を続けている。

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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     『ウルトラQ』(1966)のメインタイトルといえば、あの何とも言えない不気味で不可解な音と、渦巻き状のマーブル模様が次第に「ウルトラQ」の文字に変わっていく様が思い出される。

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6654971.html

     これはどのように作られたのだろうか。

     このオープニングを作り出したのは、高野宏一を中心とした特撮班である。底に2個のスクリューを付けた現像箱に黒の墨汁を混ぜた洗濯ノリを満たし、その上に白い粉をロゴの形に合わせてまぶす。その後、手動でスクリューを回して文字が崩れていく様を撮影。それを逆回転させたものである。

     BGMに関しては、特殊楽器の奏者・渡邊淳が持参したウッドブロックや胡弓、玩具を使って録音された音を使っている。

     「もしも自然界のバランスが崩れたら」という主旨で、四次元的なアンバランス・ゾーンを表現した見事なメインタイトルとなった。当初は「UNBALANCE」という企画名で、SF寄りの内容を目指していたが、途中から怪獣特撮寄りの「ウルトラQ」となった本作。メインタイトルだけを見ると、SFやホラーが前面に出たシリーズのようにも思える。

     因みに、次作『ウルトラマン』(1966)のオープニングタイトルは、黄・黒・青といった色を使ったカラー版の「ウルトラQ」のタイトルが同様の方法で浮かび上がり、そこから赤バックに切り替わり「ウルトラマン」という白抜きの文字が出てくるという、革新的で画期的であることを印象付けるものとなっている。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6642931.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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     『ウルトラマンタイガ』(2019)に登場するウルトラマントレギア。トレギアが闇堕ちしていった経緯が『ウルトラマンタイガ超全集』(出版:小学館)に収録されている小説「トレギア物語/青い影」に記されている。

     タロウの幼馴染だったトレギア。光のように明るいタロウとは対照的に、暗く内省的である。トレギアとは「狂おしい好奇心」という意味で、その意味の通り、闇に興味を抱いてしまったトレギアは段々と闇に魅入られていき、最終的に邪神を自分のカラータイマーの奥底に封じ込めてしまう。邪神のパワーが噴出しないよう、頑丈な拘束ベルトでカラータイマーを封印し、ウルトラマンであることを捨ててしまう。

     当初は何か決定的な出来事(たとえば、タロウによる裏切り、トレギアの誤解、2人の確執)があって、闇に堕ちていったのかと思っていたが、そうではなく、性格的に好奇心が強すぎて闇を探求していった結果、取り込まれてしまったようだ。深淵を覗く者が深淵から覗かれてしまったのだ。

     しかし、かといって闇至上主義というわけでもなく、「光が正義だなんて誰が決めた?」という台詞に象徴されるように、光を相対化したいだけであって、全ては何の意味もないことなのだという虚無主義の立場に立って物事を見ているように思われる。

     光と闇を探求し、全てを知り過ぎてしまったトレギア。世界に絶望し、生に意味を見出せない彼は、光に闇をぶつけて相殺することで残りの余生を面白可笑しく過ごしたいだけなのかもしれない。トレギアから醸し出されるピエロのような雰囲気は、そういったニヒリズムの表れなのだ。

     その意味でトレギアは、夢も希望もなく現代を彷徨える者たちの象徴なのかもしれない。

    cf.)『ウルトラマンタイガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6253725.html

    [参考]
    『ウルトラマンタイガ超全集』(編:てれびくんデラックス 出版:小学館)
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