11月27日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第19話「救世主の資格」はキリエロイド登場回。脚本は根元歳三。監督は田口清隆。

 前回の幻覚の原因はモルフェウスRという宇宙線だったことが判明(『ジード』でモルフェウスDという用語が出て来たがその亜種か?)。幻覚作用が原因で、闇の3巨人のうち、カルミラとヒュドラムが仲間割れ。地球に降り立ち暴れる3巨人を止めるべくトリガーが登場。ユナも再びユザレへの覚醒を果たす。3巨人は去るが、今度はキリエロイドが登場。シズマ会長の中の光をユナが導き出し、そこからティガ降臨。ティガとトリガーの共闘でキリエロイドを倒す。

 待望のティガ登場ということで、ティガ好きを明言している田口監督が登板。BGMやSEへのこだわりを見せてくれた。パワータイプ同士、スカイタイプ同士、そしてマルチタイプ同士でそれぞれダブル必殺技を発射。宿敵キリエロイド相手に王道の演出を見せてファンを喜ばせてくれた。

 ただ、シズマ会長が変身するかと思いきや、スパークレンス単独でティガになってしまったところの解釈はファンの間で一波乱ありそうだ。シズマ会長がもといた世界で共に闘ったティガの記憶をユザレの力が見出し、具現化させた、と捉えればいいのだろうか。

 縦軸状ではケンゴがカルミラの哀しみに気付き、カルミラの涙を感じ取ったところが気になるところ。今後どう展開するのか。

 脚本としては今回もあまり面白くなかった。キリエロイド回ということで思い切って闇の3巨人や縦軸部分はバッサリ省いて、キリエル人を絡めた不気味さと怪奇満点の話の展開が欲しかった。根元歳三と田口清隆のコンビの相性の問題だろうか。あるいは全体的なシリーズ構成の圧が強い故の弊害だろうか。せっかく綺麗な(綺麗すぎて逆によくなかった)キリエロイドの着ぐるみを作ったのだから、もっと映えるというか、立たせるための脚本作りが必要だった気がする。どうもこのままだとトリガーを好きになれずに終わる気がする。。。

cf.)第20話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/13030720.html

cf.)第18話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/12649581.html


[参考]
TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

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