1月22日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第25話「笑顔を信じるものたちへ~PULL THE TRIGGER~」はメガロゾーア登場の最終回。

 メガロゾーア第二形態に対し、トリガーとトリガーダークは共闘するも、歯が立たない。トリガーはエタニティ・コアの力に触れるが、メガロゾーアを倒すには至らなかった。倒すには、光と闇の力を合わせてメガロゾーアにぶつけて中和させるしかない。イグニスはトリガーダークの力をケンゴに返し、トリガートゥルースが誕生。GUTS-SELECTとトリガーは総力戦の末、メガロゾーア=カルミラを倒すことに成功する。しかし、エタニティ・コアの暴走は止まらず、ケンゴは自身の体を捧げてエタニティを再び封印するのだった。

 海上戦、子どもたちの光、タイマーフラッシュスペシャル、カルミラの最期を看取る…とティガ最終回オマージュがたっぷり盛り込まれていた。ティガ世代は落涙必至だったのではなかろうか。ティガ最終回ではGUTSの計画が挫折し、子どもたちの光の力でガタノゾーアを倒す展開だったが、このトリガー最終回では子どもたちの光のみならず、GUTS-SELECTの計画によるサポートも成功する。あらゆる方面のファンに配慮した大団円の形を採用したと見える。

 注目すべき点としては、ケンゴが「そして闇でもあるんだ」と自らの闇を受け入れたところ。ティガでは光と闇の二元論があり、映画では闇から光への変貌が描かれたが、今回は光が闇を受け入れるという展開となった。ニュージェネの中でいうと『ウルトラマンオーブ』(2016)のサンダーブレスター克服が相似している。しかし、トリガートゥルースが闇の力で暴走することはなく、真の姿を得て本領発揮という形となった。

cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6231535.html

 第2話では心の底から「うざい」と吐き捨てていたアキトが、最終回で一番ケンゴとの別れを惜しむ。同じ「うざい」の台詞でも込められた意味が違っている。そしてやっとルルイエが咲く。しかし、GUTS-SELECTのメンバーを和ませた程度で、大した意味はなかったのは肩透かしだった。もっと重要なマクガフィンとして用意されたものかと思っていたのだが。

 ともあれ、綺麗な形で幕を閉じたトリガー。映画でケンゴが再び変身するのは確実なので、自身の身を捧げる展開は、映画あるいはツブイマへの引きのようにも思える。少しずるい気もするが、ライダーシリーズでもよくやる手法で、資本主義社会なので仕方ない。3月中には映画館に足を運ぶことになるだろう。。。

cf.)第24話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/13669058.html

[参考]
TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
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