たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    2020年01月

     引き続き「かいじゅうのすみか」レポ

    『ウルトラマンダイナ』に出てきたダランビア。小型のため、子どもだろうか。ブルーの光に照らされ、その中で光る怪しい目。

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    『ウルトラセブン』に出てきたメトロン星人。岩場の上であぐらをかいていた。背景の赤にボディの赤が溶け込み、夕陽とは別の味のある雰囲気を醸し出していた。

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    ムクムク。『ファイヤーマン』に出てきた怪獣。重力によって大きさが変わるらしく、今後のフィーチャー次第で人気が上がる可能性も。

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    『ウルトラマンエックス』に出てきたホオリンガ。花粉症を引き起こすあたり、劇中の設定そのままの記述もあり、嬉しいところ。

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    [参考]
    かいじゅうのすみかin Gallery AaMo製作委員会(円谷プロダクション/TBS/ローソンエンタテインメント)

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     東京ドームシティのギャラリーアーモで開催中の「かいじゅうのすみか」に行ってきた。
    ロボトニクスとプロジェクションマッピングを駆使した最新のテクノロジーで怪獣たちのすみかに入り込んだような体験ができる展示である。
    目玉展示はレッドキングとエレキング。この2体が一番インパクトがあった。火山地帯と湖地帯が鮮やかな映像で再現されており、その中で動くロボットのレッドキングとエレキングである。
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    エレキングは水しぶき、電撃、暗闇、と3パターンの映像との組み合わせが楽しめた。
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    探検家の研究メモが後の方の展示室の至るところに貼ってあり、各怪獣の設定に沿ったコメントが書かれている。なかなか鋭い洞察。相当手が込んでいる。レッドキングは頭がわるく、チャンドラーは風速60mの風を起こし、マグラーは臆病。そしてこの探検家、エレキングの幼体を捕まえたようだ。エレキングは怒って放電したのだろう。

    [参考]
    かいじゅうのすみかin Gallery AaMo製作委員会(円谷プロダクション/TBS/ローソンエンタテインメント)

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     宇宙ミュージアムTeNQレポ。

    東京ドームシティの黄色いビル6Fで開催中の宇宙ミュージアムを見学した。「はじまりの部屋」と「シアター宙(ソラ)」での映像美を体験した後、火星の映像なども見られる「サイエンス」展示、そして最後に「イマジネーション」の展示内にある企画展「ウルトラマンゼロ10年の軌跡」を堪能した。

    まずはゼロの立像がお出迎え。

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    壁一面を使ったゼロのスペースチャート、
    声優さんのサイン、
    台本、
    衣装や小道具、

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    ノアとの邂逅の展示、

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    そして、
    東京大学ビッグバン宇宙国際研究センターの鎌田耕平監修によるマルチバースの説明文も書いてあり、たった2部屋程度の展示ではあるが、見応えのある内容だった。宇宙ミュージアムの映像美に、ちょうどゼロが見たかもしれない地球の俯瞰が含まれていたりするところも、この企画の狙いなのかもしれない。

    cf.)『ウルトラマンゼロ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6085844.html

    [参考]
    TeNQ企画展『ウルトラマンゼロ 10年の軌跡』株式会社東京ドーム
    ©円谷プロ

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     『ウルトラマン80』(1980)で80(エイティ)に変身する主人公・矢的猛を演じた長谷川初範は、1955(昭和30)年6月21日に北海道紋別市で生まれる。

     1975(昭和50)年、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)演劇科に入学。在学中に「長谷川憬」の芸名で『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』(テレビ朝日系)や『俺たちの祭』(日本テレビ系)に出演し、卒業公演の舞台で主役を務めて注目される。

     卒業後、本名の「長谷川初範」として1978(昭和53)年のドラマ『飢餓海峡』(フジテレビ系)にて本格デビューを果たす。次にレギュラー出演した1979(昭和54)年の『熱愛一家・LOVE』(TBS系)における好青年ぶりが当時プロデューサーだった野村清の目に留まり、『ウルトラマン80』の主役候補として面接を受けることになる。

     このとき、円谷プロの満田かずほプロデューサーも『熱愛一家・LOVE』で長谷川初範の母親役だった故・森光子から推薦を受けていた。名女優の推薦もあり、面接の翌日に決定。しかし、当の本人は何のドラマかまったく知らずに面接を受けており、その終了間際で初めて80のオーディションであることを知ったという。

     長谷川は『80』出演後、「長谷川ショパン」の芸名で活動するが、1990(平成2)年再び本名へと変更。その翌年に放送された『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)で演じた、主役の恋敵の好演が脚光を浴び、以降数々の作品に出演。現在に至るまで多彩な活動を続けている。


     放映当時、特技に剣道二段(現在は三段以上)とあったことから、放映前の番宣スチールでは竹刀を構える剣道着姿が撮影されている。他にも、杖道初段、居合道一級、レスリングやシューティング、空手にも長け、バスケットボールでは実業団チームの選手として全道大会出場経験もある。さらにスキーも一級で、その腕前は第46話で確認できる。しかし、そんなスポーツ万能の長谷川氏も『80』出演時はカナヅチで、第32話での海に入るロケでは苦労したそうだ。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS

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     2020年1月2日、脚本家の上原正三が肝臓ガンで亡くなった。82歳だった。

     沖縄県那覇市出身。ウルトラシリーズを支えたライターのひとり。『帰ってきたウルトラマン』ではメインライターを務めた。

     他にも数々の特撮作品や子ども向け番組の脚本を手掛けている。以下に記憶に残る作品の一部を紹介したい。

    『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」
    ルパーツ星人ゼミを名乗る女性の声が、「ボスタングが侵入した。攻撃の用意を」と警告。海上でボスタングと遭遇、エンジン音を消して難を逃れ、救援隊の爆撃で撃破。対馬丸事件を想起させる話。

    『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像」
    アーブ国駐在大使の娘・瀬川タミが持っていたゴーガの像が強奪された。像は盗品コレクターの手に渡り、放射線鑑定を受けるが、それにより中に眠る貝獣ゴーガを目覚めさせてしまう。

    『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」(金城哲夫との共同脚本)
    遭難した観測所員の救出に科特隊は多々良島へ。島は怪獣たちの巣窟になっていた。レッドキングの襲撃を受けるが、ウルトラマンが背負い投げを決める。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

    『ウルトラセブン』第9話「アンドロイド0指令」
    子どもたちにおもちゃの銃を配るおもちゃじいさん。その正体はチブル星人で、おもちゃは本物の銃だった。午前0時の時報と共に本物に切り替わり、子どもたちは操られ少年兵になってしまう。ダンとソガは阻止できるのか。

    『ウルトラセブン』第17話「地底GO!GO!GO!」
    セブンが地球に来たとき、人間体モロボシ・ダンのモデルとなった人物がいた。その青年・薩摩次郎が地中で遭難。マグマライザーで救出に向かう中、地底都市を発見する。

    『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」
    超能力を持つがためにシャドー星人に狙われている男を保護するが、男は03倉庫の爆発とキリヤマの怪我を予言した。果たして本当に予言は的中するのだろうか。

    『ウルトラセブン』第28話「700キロを突っ走れ!」
    危険な爆弾スパイナーを運ぶためにラリーに参加して陸路を行くことになったダンとアマギ。過去のトラウマのために臆病風に吹かれるアマギだが、相次ぐ刺客の追撃を振り切り、無事に送り届けることができるのだろうか。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」
    イジメや差別、群衆心理の怖さを描いた問題作。宇宙人を匿いながら埋もれた円盤を探して地面を掘り続ける少年。差別意識が膨れ上がり民衆が少年を襲いにかかり、匿われていた宇宙人が銃殺されてしまう。後に『ウルトラマンメビウス』第32話「怪獣使いの遺産」で後日談が描かれる。

    『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」第38話「ウルトラの星 光る時」
    ウルトラマン=郷秀樹の動揺を狙いナックル星人が坂田兄妹を殺害。心乱されウルトラマンはブラックキングとナックル星人の前に敗北する。しかし初代マンとセブンが現れ処刑寸前で助かり、再戦で勝利する。

    cf.)『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html

    『ウルトラマンティガ』第49話「ウルトラの星」
    「怪獣を買いたい」という奇妙な男が不思議な光の中に消えた。あとを追ったダイゴは1965年の円谷プロダクションへ辿り着く。円谷英二、円谷一、金城哲夫、上原正三たちが登場し、金城がウルトラマンの初稿を推敲する場面も描かれる。初代マンとティガの初共演作。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5966349.html

    『怪奇大作戦』第8話「光る通り魔」(市川森一との共同脚本)
    夜な夜な出現する謎の燐光人間。それは、会社の闇を背負わされて追い詰められた男が、生への執着だけを残して肉体を変質させた姿だった。


    『怪奇大作戦』第15話「24年目の復讐」
    基地の街、横須賀で米兵が殺害される事件が起こる。犯人は、戦争の終結を知らずに猿島に潜伏しながらたったひとりの戦争を続けている水兵の男だった。


    『怪奇大作戦』第16話「かまいたち」
    社会に孤立した青年の心の闇を描く。道行く女性をバラバラにすることでその心を満たす猟奇的な連続殺人犯。その正体はいつもおどおどしている青年だった。なぜ。その真意が解かれぬままラストを迎える。後に『怪奇大作戦ミステリー・ファイル』第4話「深淵を覗く者」でリメイクされる。

    cf.)『怪奇大作戦』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6179907.html

    他にも
    『ウルトラセブン』未映像化脚本「三百年間の復習」
    訓練中に遭難したアンヌは、森の中の館でトーク星人に遭遇。トークはアンヌを死んだ妹・シシーと思い込む。三百年前、髪の色が違うというだけで無抵抗の仲間を虐殺した人類への復讐に燃えるトーク対セブンの、悲痛な戦いが始まる。

    著作として
    『金城哲夫 ウルトラマン島唄』
    ウルトラマンのメインライター金城哲夫の生涯を、上原正三の視点から語った記録。

    『キジムナーkids』
    戦後の沖縄を逞しく生きていく少年たちの話。集団自決の回想シーンは衝撃。

     このように数々の名作を生み出してきた上原正三だが、根底にはいつも沖縄があり、戦争と切っても切れない因縁がある。それは作品の節々にもよく見受けられる。

     ウルトラの星へ旅立った今、金城哲夫と再会し談笑しているに違いない。


    [参考]
    https://ja.wikipedia.org/wiki/上原正三
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