たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    2020年04月


     2005年に放送された『ウルトラマンマックス』は「原点回帰の王道路線」をテーマに、親子で楽しめる作品作りが目指された。これは前作『ウルトラマンネクサス』(2004)が重くシリアスな内容となり低年齢層の視聴者が離れてしまい、放送期間が短縮される結果に終わったためである。『ウルトラQ dark fantasy』(2004)で功績を残した八木毅がチーフプロデューサー兼メイン監督を担当した。

    cf.)前作『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html

    cf.)『ウルトラQ dark fantasy』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5984914.html

     最初にまとめられた企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラゼノン(仮)」には、初代『ウルトラマン』をリスペクトすることが謳われ、「ウルトラマンとは何だったかを正面から捉え直し、原型を抽出し、よかった点を再確認して作品を製作していく」ということをスローガンにすると記載された。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

     次の企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラマンマックス」では、ヒーローのカッコよさ、アクションのダイナミズムを、従来の特撮と最新VFX技術を融合させて描くこと。ストーリーは1話完結を基調とし、シンプル且つ明るい爽快感あふれるエンターテインメントを作品カラーとすることなどが強調された。「マックス」とは、製作TV局であるCBCの岡﨑剛之プロデューサーが「マックスなパワーと魅力を備えたヒーローに育つように」との想いを込めて命名したものである。

     製作陣については、初代『ウルトラマン』に馴染み深い古参の上原正三、実相寺昭雄、飯島敏宏。平成ウルトラシリーズを支えてきた村石寛實、川上英幸、太田愛。実力派映画監督である金子修介、三池崇史など、監督11名、脚本家18名という、歴代ウルトラシリーズ史上最多のクリエイターがスタッフとして参加している。これにより、1話ごとのバリエーションが増え、作家の個性際立つ魅力ある シリーズとなった。

     マックスはM78星雲出身。これはパイロット版を作成した金子修介監督が、それまでの平成ウルトラシリーズを知らず、「ウルトラマンならM78星雲出身だろう」と思っていたからとのこと。しかし作品の自由度を増すために、世界観は昭和シリーズと必ずしも繋がってはいない。映画版も製作されず、平成シリーズの中で唯一タイプチェンジしない主役ウルトラマン。

     マックスのデザインは丸山浩が担当。造型は香西伸介。マスクはセブンタイプを基調とし、アイ・スラッガーにあたるマクシウムソードは取り外し式にすると禿げているように見えることから、収納式にした。プレックスによる初期案ではウルトラマンフェニックスやウルトラマンウィングなどといった名称が用いられており、フェニックスをあしらった胸の意匠にも反映されている。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    cf.)セブンのデザインについてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5882978.html


     第13話・第39話に登場するウルトラマンゼノンのデザインも丸山浩が担当。内山まもるの漫画『ザ・ウルトラマン』に登場するウルトラ戦士メロスをモチーフとしており、仮名称は「ゾファー」。エルビス・プレスリー風にもみ上げを長くしたという。因みに、スーツアクターはフランス出身のケフィ・アブリック。

     全39話で終了したが、続く『ウルトラマンメビウス』で1年間50話のシリーズが出来るようになったことを考えると、見事にウルトラの原点回帰・王道路線復活を果たしたといえる作品である。

    cf.)次作『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6016964.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラマンマックス』©2005円谷プロ・CBC
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンマックス
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     2021年公開予定の『シン・ウルトラマン』の特技監督を務める樋口真嗣が、外出自粛応援企画としてリレー動画「カプセル怪獣計画」を開始した。

     「怪獣の力で難局を乗り越えよう」というもので、『ウルトラセブン』に出てくるカプセル怪獣にヒントを得て着想したという。他に田口清隆、辻本貴則、中川和博、尾上克郎も発起人として名を連ねている。

     怪獣や宇宙人、あるいはロボットなどの人形やフィギュアを選び、自撮り動画を繋げて「前の人の怪獣のパワーを自分の怪獣のパワーと融合して次の人に引き継ぐ」という形で「みんなで力を合わせてコロナウィルスを倒そう」という趣旨。投稿された動画は最終的に1本の動画にまとめられる予定だ。

     You Tubeで「せつめいビデオ」や「おてほんビデオ」を観ることができる。因みに、「おてほんビデオ」には『シン・ウルトラマン』で主演を務める斎藤工も参加しており、ダダを使用している。

     他にも、試作動画が既にアップされており、ウルトラ関係の俳優なども多数出演。

     発想が非常にユニークで、スマホと人形・フィギュアを持っていれば誰でも参加できるという面白い取り組みである。


    [参考]
    映画ナタリーTwitter(@eiga_natalie) 
    https://natalie.mu/eiga/news/377265
    カプセル怪獣計画Twitter(@KAIJUDEFEATCOV)

    You Tube shinji higuchiチャンネル カプセル怪獣計画 せつめいビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=hSas1_KU8Dw&feature=emb_logo)
    カプセル怪獣計画 おてほんビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=ous2TP3vLxw)
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     2004(平成16)年、『ウルトラQ』のリメイク作品が放送される。その名も『ウルトラQ dark fantasy』。ウルトラシリーズ初の深夜枠として、主にテレビ東京系で放送され、地方局や専門チャンネルのアニマックスでも放送された。

     企画の発案は円谷映像社長(当時)の円谷粲によるもの。円谷プロ、テレビ東京、エイベックスからなる製作委員会方式で企画が進行された。

     当初は、『ウルトラQ The Midnight』というタイトルで、深夜枠を意識したホラー色の強い内容だった。シリーズ構成は上原正三が務めている。監督は八木毅、実相寺昭雄、金子修介など。脚本は、上原正三、小中千昭、太田愛など。錚々たる製作スタッフが集まっている。また、後のウルトラシリーズでレギュラー出演として活躍する宍戸開、桐島優介、内山眞人、堀内正美なども出演している。 


     原典の『ウルトラQ』に倣い、原則として各話ごとに独立した1話完結型の話になっている。第1話「踊るガラゴン」では華々しく巨大怪獣を扱っているが、全体を通してみると巨大怪獣の登場は少なく、等身大の宇宙人・怪人・怪物・幽霊・妖怪・アンドロイドなどが登場したり、怪奇現象や超常現象、都市伝説を扱った話が多い。


     これは、「dark fantasy」という副題が表しているように、原典『ウルトラQ』が当初は『アンバランス』という名で怪獣路線ではなく、怪奇SF路線での製作をしていたことに由来する。いわば、『ウルトラQ』での原点回帰が試みられた作品である。

     因みに、第19話「レンズ越しの恋」では高橋一生がゲスト出演している。

    cf.)高橋一生のウルトラ作品出演についてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5259675.html

    また、下記のように原典の『ウルトラQ』へのオマージュ怪獣・宇宙人も登場する。

    ・ガラモンのオマージュ怪獣・ガラゴンが第1・16話に登場。
    ・セミ人間のオマージュ宇宙人・セミ女が第16話に登場。
    ・カネゴンのオマージュ怪獣・カネゴンヌが第22話に登場。
    ・ケムール人のオマージュ宇宙人・レキューム人が第26話(最終回)で登場。

     深夜枠ということもあり、非常にチャレンジングなこの企画でメイン監督を務め上げた八木毅監督は、その手腕を買われ、2005年放送の『ウルトラマンマックス』のメイン監督に抜擢されることになる。

    cf.)同年放送の『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html

    cf.)『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

    [参考]
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ dark fantasy
    DVD『ウルトラQ dark fantasy』©2004円谷プロ2004/avex/SPEJ/I-ENT
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     『ウルトラマンガイア』(1998)の終了とともに、新シリーズの製作は一旦休止となるが、2001(平成13)年、『ウルトラマンコスモス』の製作がスタートする。この年は、円谷英二生誕100周年&ウルトラシリーズ35周年の記念の年。当初は10月放送開始予定だったが、7月7日が円谷英二の誕生日ということで、放送が3か月繰り上げられた。

     企画として「怪獣を殺さないウルトラマン」の創造が図られる。この「怪獣保護」というコンセプトは、TVシリーズ放送前に製作された映画『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』で描かれた「異者との共存」というテーマを練り直したもの。渋谷浩康プロデューサーによると「ウルトラマンはもともと、強さと優しさの両方を持ち合わせており、その優しさを前面に出したかった」という。


     しかしこの設定は「怪獣と戦って、最後は光線技で粉砕する」という、ウルトラシリーズのカタルシスを否定することにも繋がる。この問題を解決すべく、製作陣は「ルナモード・コロナモード」「カオスヘッダー」の設定を作った。通常は慈愛に満ちた「ルナモード」で対応するが、「カオスヘッダー」に憑りつかれて凶暴化した怪獣に対しては強さの「コロナモード」で対応。 光線技で怪獣を落ち着かせたり、「カオスヘッダー」を取り除く。一方で、「カオスヘッダー」のみで構成された怪獣や凶悪宇宙人は容赦なく粉砕する。この展開は「カタルシスに欠ける」という批判もあった一方で、未就学児や保護者からは概ね歓迎されたという。

       放送期間中に、アメリカで9.11同時多発テロ事件が起きるなど、世相は殺伐としており、そんな社会へのアンチテーゼとしても話題を呼んだ。


     劇場版も3作製作され、息の長いシリーズとなった。因みに、TVシリーズ放送期間中、放送開始前の2000年に起きた傷害・恐喝事件の容疑者として主演の杉浦太陽が誤認逮捕される事件が起き、一時放送が中断するが、不起訴・起訴猶予処分となり、法的に決着がついたことで放送が再開された。


     コスモスのデザインは、ルナモード・コロナモードは丸山浩が担当。ルナでは初代ウルトラマンのマスクを意識し、耳の形が三日月を模している。額のクリスタルは演出の都合上、飯島監督の要望で付け足された。コロナではウルトラセブンのマスクを意識し、耳は太陽を模している。物語中盤で登場するエクリプスモードは杉浦千里がデザインを担当。マスクはルナ・コロナ両方を意識している。

     最終回ではシリーズを通した敵「カオスヘッダー」さえも殺さずに救うという、新境地を開いた。ウルトラシリーズ史上、最も優しいウルトラマンとして今なお強烈な個性を放っている。

    cf.)前作『ウルトラマンガイア』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5911369.html

    cf.)次作『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラマンコスモス』©円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンコスモス
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     6月20日放送開始予定の『ウルトラマンゼット』のヒロイン役が発表された。

     その名もナカシマ ヨウコ。主人公・ハルキが信頼し憧れる存在のエースパイロット。明るくカラッとした勝気な性格ながらも、中身は乙女。
    そんなヨウコの魅力を演じるのは松田リマ。

    ナカシマ ヨウコ(24才)/演:松田リマ(ボックスコーポレーション所属)
    ストレイジのエースパイロット。高い操縦技術を持ったエキスパートである。
    カラッとした勝気な性格だが、中身は乙女な面もあり、オジサマ好きのいわゆる枯れ専。
    ウルトラマンゼットにも憧れを持つようになっていく。
    交際を申し込まれると腕相撲で力試しをするが、一度も負けたことはない。

    本人コメント
    「ナカシマ ヨウコ役を演じさせて頂きます、松田リマです。
    『ウルトラマン』という多くの方に愛されている歴史ある作品に出演できるなんてとても嬉しいです。
    出演が決まった瞬間の事は、今でも鮮明に覚えています。震えました。
    撮影に入ると、監督を始めとする、沢山の方々に支えて頂きながら、現場は毎回初めての事の連続でとても刺激的です。
    沢山のチームが1つになって全力で創り出したこの「ウルトラマンZ」が、お子様から大人の方まで、多くの方に愛される作品になるよう、頑張ります!期待して待っていて下さい!」

    本人プロフィールによると、特技はアクション、新体操、水泳。
    Twitterにアップした写真では、新体操で成らした見事な柔軟性が披露されている。

    『ウルトラマンエックス』のヒロイン・アスナを演じた坂ノ上茜も新体操をやっており、柔軟性を生かしたアクションを披露していたが、松田リマも動ける女優ということで、アクションシーンに期待できそうである。

      また、設定が「枯れ専」ということでヘビクラ隊長へのアプローチがありそうだ。あるいはもっと上の世代が好きなのか。気になるところだ。


    [参考]
    https://m-78.jp/news/post-5498/
    https://ja.wikipedia.org/wiki/松田リマ
    https://news.goo.ne.jp/entertainment/talent/W18-0176.html

     

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