1968(昭和43)年に放送された『怪奇大作戦』はウルトラシリーズではないが、円谷プロが製作した特撮テレビドラマである。
SRI(Science Research Institute、科学捜査研究所)のメンバーが、謎の科学犯罪を解明していく物語。科学犯罪をリアルに表現すべく、光学合成などの特撮技術が効果的に用いられている。殺人事件を描いたものが多く、陰惨でグロテスクな描写もある。これは当時の「妖怪ブーム」が影響しており、「人が溶ける」といったショッキングなシーンで視聴率が取れるだろうというTBS側の提案もあったという。
メインライターは上原正三。被爆や汚職、戦争による負の遺産、といった重いテーマが犯人の動機に絡んでいる回が多く、社会に疑問を投げかける作風が特徴。牧史郎を演じた故・岸田森の魅力も相俟って、今なお根強い人気を保っている。2007年には『怪奇大作戦 セカンドファイル』、2013年には『怪奇大作戦 ミステリー・ファイル』としてそれぞれリメイクされている。
cf.)円谷プロの前作『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html
cf.)岸田森出演の次作ウルトラシリーズ『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html
[参考]
DVD『怪奇大作戦』©1968円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/怪奇大作戦
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