『ウルトラマンレオ』(1974)第15話「くらやみ殺法!闘魂の一撃」はフリップ星人登場回。レオが視覚を封じて闘った回でもある。脚本は田口成光。監督は外山徹。特撮監督は大木淳。
・分身宇宙人フリップ星人。バルタン星人のように分身の術を駆使する。声もバルタン星人の早回しアレンジ。一説にはバルタン星人の遠い親戚にあたるのではないかとも言われている。デザイン(巨大化時)は大澤哲三。
・自分の道着を洗ってくれていると勘違いして声を掛けたゲンだが、百子が洗っていたのは津山という男の道着だった。
・喫茶店でトオル・カオルと一緒にデザートを食べているゲン。トオルが開いている学年誌には「レオはあらしの日に生まれた!」と書かれており、レオの出身がL77星であることがゲンの口から語られる。ポロッと情報を開示してしまうゲン。トオルから「なんでそんなこと知っているの?」と突っ込まれてもおかしくなかった。因みに、この喫茶店で流れているのは森山良子の「この広い野原いっぱい」。
・津山青年が待ち合わせしていたのは百子だった。髪型も服装も気を遣った印象の百子。これはもしや?と思わせるシーン。
・等身大で襲い来るフリップ星人。フリップ星人はマグマ星人の指示で通り魔を繰り返していたという裏設定もある。
・津山青年は盲目ながらも、分身したフリップ星人の攻撃を見切って退けてみせる。
・黒潮流・空手野外道場。実は津山は沈没してしまった黒潮島の生き残りだった。ダンの命令で津山に心眼を習うよう言われて来たゲンだが、百子に近づいた男へのジェラシーやプライドが邪魔して素直に習わずにやり過ごしてしまう。
・再びフリップ星人等身大が登場。ロケ場所は多摩川五本松。
・隊員は分身に翻弄され、川に投げられたり、1人は殺されてしまう。
・ダンの杖に仕込まれた銃が火を噴く。ポンポン砲はアナログではあるが、やはり味があって良い。
「身勝手な理由で教えを聞かないことこそ恥ずべきことじゃないのか?」とゲンに説教するダン。脚本の田口成光によると、この台詞は「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」という諺からの発想。大切にしている言葉のひとつだそうだ。
・飛んできた紙飛行機をキャッチする津山。演じているのは潮哲也(うしおてつや)。ピー・プロダクションの『快傑ライオン丸』(1972)で主人公・獅子丸を演じたことで有名。
・スポ根展開イベント発生。今回は目を閉じたまま飛んできたボールをキャッチするという至難の技。ゲンに当たっているのはおそらく本物のソフトボール。痛そうだ。
・猛に練習につきあってもらい、ついにボールをジャンプキャッチするゲン。
・フリップ星人が再び現れた。声だけ聴くと本当にバルタンの親戚のようだ。顔だけ見るとネズミかゾウがモチーフなのではないかと思える。
・戦闘機からの主観カット。こういったひと工夫がいい。
・まさかの泡攻撃!
・泡だらけの顔になるレオ。強制的に視覚を封じられる。誇り高き獅子のような顔が台無しだ。だが、心眼を思い出す。
・エネルギー光球。光線技の少ないレオだが、たまに放つ光線技が意外と強かったりする。フリップ星人は爆散。
・殺された隊員に花を手向け、多摩川五本松で地球を守る誓いを新たにするダンとゲン。夕陽が赤みが非常に良い。
『ウルトラマンゼット』(2020)第2話でレオの力も含まれているアルファエッジが心眼を使ってネロンガに一撃入れたのは、この回があってこそ。そう、ウルトラの歴史は絶え間ない歴代戦士たちの積み重ねなのだ。
cf.)『ウルトラマンゼット』第2話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6433016.html
cf.)『ウルトラマンレオ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5936832.html
[参考]
DVD『ウルトラマンレオ』©1974円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンレオの登場怪獣
https://ja.wikipedia.org/wiki/潮哲也
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・分身宇宙人フリップ星人。バルタン星人のように分身の術を駆使する。声もバルタン星人の早回しアレンジ。一説にはバルタン星人の遠い親戚にあたるのではないかとも言われている。デザイン(巨大化時)は大澤哲三。
・自分の道着を洗ってくれていると勘違いして声を掛けたゲンだが、百子が洗っていたのは津山という男の道着だった。
・喫茶店でトオル・カオルと一緒にデザートを食べているゲン。トオルが開いている学年誌には「レオはあらしの日に生まれた!」と書かれており、レオの出身がL77星であることがゲンの口から語られる。ポロッと情報を開示してしまうゲン。トオルから「なんでそんなこと知っているの?」と突っ込まれてもおかしくなかった。因みに、この喫茶店で流れているのは森山良子の「この広い野原いっぱい」。
・津山青年が待ち合わせしていたのは百子だった。髪型も服装も気を遣った印象の百子。これはもしや?と思わせるシーン。
・等身大で襲い来るフリップ星人。フリップ星人はマグマ星人の指示で通り魔を繰り返していたという裏設定もある。
・津山青年は盲目ながらも、分身したフリップ星人の攻撃を見切って退けてみせる。
・黒潮流・空手野外道場。実は津山は沈没してしまった黒潮島の生き残りだった。ダンの命令で津山に心眼を習うよう言われて来たゲンだが、百子に近づいた男へのジェラシーやプライドが邪魔して素直に習わずにやり過ごしてしまう。
・再びフリップ星人等身大が登場。ロケ場所は多摩川五本松。
・隊員は分身に翻弄され、川に投げられたり、1人は殺されてしまう。
・ダンの杖に仕込まれた銃が火を噴く。ポンポン砲はアナログではあるが、やはり味があって良い。
「身勝手な理由で教えを聞かないことこそ恥ずべきことじゃないのか?」とゲンに説教するダン。脚本の田口成光によると、この台詞は「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」という諺からの発想。大切にしている言葉のひとつだそうだ。
・飛んできた紙飛行機をキャッチする津山。演じているのは潮哲也(うしおてつや)。ピー・プロダクションの『快傑ライオン丸』(1972)で主人公・獅子丸を演じたことで有名。
・スポ根展開イベント発生。今回は目を閉じたまま飛んできたボールをキャッチするという至難の技。ゲンに当たっているのはおそらく本物のソフトボール。痛そうだ。
・猛に練習につきあってもらい、ついにボールをジャンプキャッチするゲン。
・フリップ星人が再び現れた。声だけ聴くと本当にバルタンの親戚のようだ。顔だけ見るとネズミかゾウがモチーフなのではないかと思える。
・戦闘機からの主観カット。こういったひと工夫がいい。
・まさかの泡攻撃!
・泡だらけの顔になるレオ。強制的に視覚を封じられる。誇り高き獅子のような顔が台無しだ。だが、心眼を思い出す。
・エネルギー光球。光線技の少ないレオだが、たまに放つ光線技が意外と強かったりする。フリップ星人は爆散。
・殺された隊員に花を手向け、多摩川五本松で地球を守る誓いを新たにするダンとゲン。夕陽が赤みが非常に良い。
『ウルトラマンゼット』(2020)第2話でレオの力も含まれているアルファエッジが心眼を使ってネロンガに一撃入れたのは、この回があってこそ。そう、ウルトラの歴史は絶え間ない歴代戦士たちの積み重ねなのだ。
cf.)『ウルトラマンゼット』第2話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6433016.html
cf.)『ウルトラマンレオ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5936832.html
[参考]
DVD『ウルトラマンレオ』©1974円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンレオの登場怪獣
https://ja.wikipedia.org/wiki/潮哲也
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