たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    2020年12月

     引き続き「特撮のDNA」レポ。

    今回は『ウルトラマンレオ』(1974)のブースより。

    cf.)『ウルトラマンレオ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5936832.html

    ・MACの隊員服とヘルメットは撮影用オリジナル。汚れ加減に時を感じる。

    レオの胸像。わずかに残されたスーツを保存するため、マネキンを芯にスーツを補強して胸像化されたそうだ。胸のプロテクター(?)部分の劣化が激しく、過酷な現場を生き抜いてきたことが窺われる。「生きることの鮮烈さ」を問うのがこの『レオ』である。皺やヒビのひとつひとつが語りかけてくるようだ。

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    ・キング、アストラ、レオのマスク。最近はキングの傍らにこの2人が佇んでいることが多いが、近衛兵、あるいは右大臣・左大臣のようにも見える。キングのマスクも初期タイプが一番良い。近年は目が若干鋭くなり柔和さが削がれてしまっている。

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    ・レオリング。撮影用オリジナルに忠実に再現されたレプリカ。深紅の石は内奥がどこまでも深く、覗き込んでいると時を忘れてしまいそうになる。昭和のシリーズにおける変身アイテムはギミックがないものが多いが、却ってその方が良い。ある種の芸術作品として鑑賞するに値する逸品となり得る。

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    cf.)その11はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8039890.html

    cf.)その9はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8019039.html


    [参考]
    「特撮のDNA~ウルトラマンGENEOLOGY~」©円谷プロ・特撮のDNA製作委員会

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     引き続き「特撮のDNA」レポ。

    今回は『ウルトラマンタロウ』(1973)のブースより。

    cf.)『ウルトラマンタロウ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5925381.html

    ・なんともデカい手。いわゆるグングンカット用に作られた手である。

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    ・撮影用オリジナルの初期タイプマスク。

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    ・井口昭彦によるタロウのデザイン画(決定稿)。筋骨隆々とした趣がある。

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    ・ウルトラバッジ。後年、再制作されたレプリカ。六芒星の魔法陣をアレンジしたようなデザイン。黄色いカラーリングなので魔道具のような印象はないが、何かしらの意味が込められているに違いない。隊員服が青に赤いラインが走ったものなので、黄色でアクセントにしたかったのか。いずれにせよ、秀逸なデザイン。当時はトレギアの設定など存在しなかったが、魔法陣を多用するトレギアがバッジの開発に関わっていた、なんていうこじつけ・後付け設定を妄想してみるのも面白い。

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    ・ラピッドパンダとコンドル1号。どちらも撮影用オリジナル。

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    ・撮影用オリジナルの隊員服、ヘルメット、ZATガン。直線的なラインが印象的で、ラインのせいか、着用すると手足が長く見える気がする。

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    ・ウルトラの父の撮影用オリジナルマスク。前作『ウルトラマンエース』(1972)のときよりも角が若干小さく、カーブの曲線もコンパクトにまとまった感がある。

    火炎放射器も撮影用オリジナルで金属製。

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    ・ウルトラの母の撮影用オリジナルマスク。母のマスクはこの初期のものが一番良い。後に目が若干鋭く黄色くなったタイプが登場するが、柔和さが薄れてしまっている。

    タロウの少年時代(いわゆるコタロウ)のマスクは映画『ウルトラマン物語』(1984)の撮影終了後にオリジナルの型から制作されたもの。声は野沢雅子が担当していた。

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    ・井口昭彦によるデザイン画。母は決定稿。
    父は当初、青目のデザインだったことが分かる。細いウルトラアレイを持っている。

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    cf.)その10はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8027623.html

    cf.)その8はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/7831422.html


    [参考]
    「特撮のDNA~ウルトラマンGENEOLOGY~」©円谷プロ・特撮のDNA製作委員会

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     11月28日(土)放送の『ウルトラマンゼット』第22話「それぞれの明日」はバロッサ星人三代目が登場。脚本は林壮太郎。監督は坂本浩一。

    ・上裸で空手に励むハルキ。良い体をしている。

    ・ハルキを呼び出し、タピオカジュースを買い出しさせるヨウコ。腕相撲の勝負にこだわる理由は「ナイショ」らしい。

    ・ピザ屋の配達員に扮してストレイジに潜入したヘビクラ=ジャグラー。ウルトロイドゼロを発見。

    ・広報部の手伝いをしていたユカとバコさん。バロッサ星人三代目が現れ、ハルキやヨウコと格闘する中、バコさんの蹴りがバロッサ星人に炸裂。「昔ちょっとな」

    ・久々の等身大ゼット登場。ジャグラーが乱入。タピオカジュースで巨大化するバロッサ星人。この辺はなんでもアリだなと思う。

    ・プロレスバトルが展開される。ラリアット、フライングボディアタック、ドロップキック。。。

    ・「仕上げは俺がやるか」とトライキングに変身するジャグラー。どうやらジャグラーの狙いはゼットにゼスティウム光線を使わせることのようだ。キングジョーSCで光線を防御し、ストレイジに光線データを分析させる。因みに、キングジョーSCのパイロットはゼットのスーツアクターの岩田栄慶。

    ・ガンマフューチャーのTDG召喚技。今回はティガパワータイプのデラシウム光流と、ダイナストロングタイプのガルネイトボンバー、そしてガイアに関してはフォトンクラッシャーにフォトンエッジを上乗せしたレア技。TDG世代には堪らない映像だろう。

    ・バロッサ星人はセブンガー波乗りスペシャルで倒した。戦隊ものの巨大ロボ戦のノリか。。。

    ・「見返してやれよ」とハルキに言い残し、盆栽はしっかり持ち帰るヘビクラ=ジャグラー。

     最終章3部作に突入する前の娯楽回的位置づけだろうか、まさかバロッサ星人が3回も出てくるとは思わなかった。なんとか有り合わせの材料で面白くしようという意識が窺える。新造形の怪獣もなく、予算は最終章に回すためにこの辺の回は節約しているのだろう。

     セブンガーの復活は良かった。あの表情でベリアロクを構えた決めポーズをされるとなんとも微笑ましい。最終回で待望の復活パターンかと予想していたが、意外に早かった。

     ジャグラーはウルトロイドゼロの完成に意図的に関与したわけだが、その真意がまだ分からない。ここからどう動いてくるのか、長官に憑りついたセレブロの狙いは・・・それぞれの伏線が最終章に向けてまとまり出している。

    cf.)第23話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8068012.html

    cf.)第21話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8018439.html


    [参考]
    TV『ウルトラマンゼット』©2020円谷プロ・ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京

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     11月21日(土)放送の『ウルトラマンゼット』第21話「D4」はケルビム登場回。脚本は鈴木智。監督は武居正能。

    ・異次元に秘められた破壊力を応用した兵器「D4レイ」が実験段階に入った。キングジョーSCに搭載される予定。

    ・GAFJのユウキマイが登場。演じているのは林摩耶。『怪奇大作戦 ミステリー・ファイル』第2話「地を這う女王」のネットカフェ店員役でも出演している。

    ・「ウルトラマンは不確定要素なんだよ」というクリヤマ長官。これは確かにそう。だからこそ歴代のシリーズの防衛隊はより強い力を求めて軍備増強していく傾向にあり、ストレイジも例外ではないようだ。

    ・ケルビムが隕石となって宇宙から降ってくる。これはD4の実験に引き寄せられているためだという。「力は力を呼ぶか・・・」とヘビクラ=ジャグラー。

    ・次々と降ってくるケルビム。『ウルトラQ』(1966)第16話「ガラモンの逆襲」でガラダマとして降ってくるガラモンを想起させる。

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6654971.html

    ・ペダニウムで出来た砲身でもD4の威力には耐えられないかもしれない。D4使用を命令してくる長官に対して「黙ってろ!」とキレるヘビクラ=ジャグラー。

    ・宇宙にはマザーケルビムがいた。地上のケルビムはキングジョーSCに任せ、ゼットはマザーケルビムをデスシウムスラッシュで倒す。

    ・D4レイを使用するヨウコ。一瞬で消えるケルビムの消え方は『ウルトラマンメビウス』最終話「心からの言葉」でエンペラ星人の光線を受けて消えるメビウスを想起させる。

    cf.)『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6016964.html

    ・次元崩壊を引き起こしかけるが、ゼスティウム光線をぶつけて崩壊を食い止める。キングジョーSCをお姫様抱っこして助けるゼット。

    ・命令違反を咎められ、ストレイジは解散させられてしまう。

     『ウルトラセブン』(1967)第26話「超兵器R1号」に通じるところがある核兵器を意識した回だった。放射能の問題を持ち出すのは問題になるからなのか、次元崩壊というSF的設定を持ち出して「禁断の兵器」感を演出。一時はヨウコの命が失われる、あるいは危篤になる展開なのか、とも思ったが、そこはゼットが守り切り、ハード過ぎる展開は避けた模様。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6375058.html

     破壊のあとにその地に残る後遺症のような設定があると、より現実に寄せた社会派回になったのだが、その点は残念。無難な方に収まった感がある。要するにパンチが足りないのだ。

     人類が武力に溺れて「力の暴走」を引き起こし、その事態をウルトラマンがなんとか収拾させるという、よくあるフォーマット。だがゼット自身は、人類が自身の力で地球を守れるようになるのは良い事であると言い、強すぎる力への警戒はあまり感じられない。未熟で経験値が浅い故か。
     そして防衛隊の解散。かつてMATやTACが幾度となく解散の危機に瀕したが、今回は本当に解散するパターン。因みに、平成ウルトラセブンのウルトラ警備隊も、宇宙人たちが成り替わった上層部たちによって一時解散させられている。

    cf.)第22話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8018565.html

    cf.)第20話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/7857420.html


    [参考]
    TV『ウルトラマンゼット』©2020円谷プロ・ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京
    https://ja.wikipedia.org/wiki/林摩耶

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