たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    2021年10月

     中野ブロードウェイにある「墓場の画廊」にて開催中の「ウルトラマンメビウス~絆、友情、日々の未来展」に行ってきた。

    cf.)『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6016964.html

    ・ウルトラマンヒカリがお出迎え。
    右手にあるはずのナイトブレスがないバージョンだった。光の国の科学者という設定で、戦闘には向かないブルー族出身だが、実は結構強い。ウルトラマンキングから授かったナイトブレスを使いこなし、ナイトブレスが無くても、ホットロードシュートなどの必殺技を持っている。胸にたくさん付いているボタンのようなものはスターマーク勲章で、科学技術力を認められてのものと思われる。

     青を基調としたデザインだが、横に広い顔や肩の装飾のためか、アグルやコスモスのようなシュッとしたスマートなイメージより、ゴツゴツしたイメージが先行するシルエットである。

     また、目の上に走る黄色いラインも特徴的で、メビウスの場合は赤くなだらかな線が走るだけだが、ヒカリの場合は竹の節のような切れ目がある。

     『ウルトラマンメビウス』(2006)に登場したときはメビウスと同年代か少し上のような感じだったが、最近は遥かに年上の存在ということにいつの間にかなっている。というのも、タロウと同年代のトレギアの科学技術局員時代の上司だったという設定が後から追加されたことで、六兄弟のタロウよりも年上ということになってしまったのだ。ということは、メビウスは、彼の教官であるタロウよりも年上の存在を呼び捨てにし、肩を並べて「友」として闘っていたことになる。。。

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    ・宇宙剣豪ザムシャー。
    赤い目や赤い髪、そして口から覗く牙のカットが印象的だった宇宙剣豪。
    強さを求め、ハンターナイトツルギの噂を聞きつけて地球に来た。
    最終章でヒカリと共にエンペラ星人に立ち向かうが、やられてしまう。
    のちに『ウルトラマンメビウス外伝ゴーストリバース』で「メカザム」というキャラが登場するが、彼との関係は不明。

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    ・ジャシュラインの武器。
    ジャシュラインがブーメランのように使ったり、メビウスのカラータイマーを叩き割ろうとして使ったりしていたもの。

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    ・台本。
    「ファントンの落し物」「戦慄の捕食者」「復讐の鎧」「GUYSの誇り」「虚空の呼び声」「日々の未来」「別れの日」「約束の炎」の文字が。絵コンテもあった。

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    ・撮影で使われたメビウスブレスとナイトブレス。

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    ・ザムシャーの後ろ姿。
    あまり後ろ姿の印象がなかったので、こうして見ると新鮮だった。愛刀の「星斬丸」の鞘のデザインや、傷んだ甲冑の様子などが見られて眼福だった。

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    ・メビウスブレイブ。
    ヒカリにナイトブレスがついていないのは、ここではメビウスに貸していたからだったのか。
    物語中盤でしばしばメビウスブレイブとなっていたが、ヒカリにナイトブレスを返してからは登場する機会がなくなってしまった形態。
    因みにメビウスの顔はイリオモテヤマネコがモチーフ。目の上に走る赤いラインなどはそこからだと思われる。

     ウルトラマンから80までの世界を地続きとみなし、その後を継ぐM78星雲・光の国出身のウルトラマンという設定のため、ネクサスのように冒険的なデザインではなく、どちらかというと昭和に寄せた感じで、洗練されたシンプルさを求めつつ、菱形の埋め込み式カラータイマーや脇の金色のラインといったアクセントで新しさを感じさせるデザインである。

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    ・スチール写真。

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    ・コダイゴンジアザーの鯛。
    「ショーバイハンジョー!」の声が聞こえてきそうだ。こうして見ると結構デカイ。

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     店内にはメビウスで使われた曲が流れており、ずっと見ていたくなるような空間だった。
     ただ、いつも思うのは、ブロマイドはたくさん置いてあるのだが、ポストカードがないこと。「ポストカードだったら買うのに・・・!!」といつも心の中で呟いている。

     今年はメビウス15周年。リュウ隊員を演じた仁科克基が自身のYouTubeチャンネルでメビウス出演者をゲストに呼んで撮影裏話や思い出トークをしたり、5年後の20周年に向けてメビウス続編を匂わせているが、是非とも実現してほしいところである。サコミズ隊長を演じた田中実が亡くなっていたり、マリナ隊員を演じた斉川あいが引退して一般人になっているので、全員集合とはいかないが、それぞれの隊員が夢を実現して再集合するところが見てみたい。そのときにはミライを演じた五十嵐隼士も痩せていると信じている。。。

    cf.)後半展示はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/12446621.html

    [参考]
    墓場の画廊
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     10月2日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第11話「光と闇の邂逅」はトリガーダーク登場回。脚本はシリーズ構成も務めるハヤシナオキ。監督は武居正能。

    ・アバンからいきなりカルミラと戦闘状態。ここに至るまでの経緯がまったく描かれていない。脚本の尺の関係上、オミットしたのだろうか。

    ・ゼペリオン光線を放つと、ケンゴは闇の中に吸い込まれてしまう。カルミラの呪術の罠に落ちたのか。ゼペリオンが闇の魔力の発動条件のように見える。

    ・飛ばされた先には遺跡が。赤い空に、茶色い遺跡。なんだか『ウルトラマンネクサス』(2004)に出てくる遺跡に似ている。

    cf.)『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5869472.html

    ・トリガーダーク登場。テロップで「闇黒勇士」と書いて「あんこくゆうし」と読ませるらしい。凝った別名だ。別名がつくなんて少し怪獣っぽい扱い。

    ・エタニティ・コアへのゲートの鍵=ユザレらしい。ユザレを狙うトリガーダークに対し、「やめて!トリガー!」とケンゴが手をかざすと光が発生!ケンゴにもユザレと同じような力が!?どういうことだろうか。ユザレを抱いて崖へ飛び込むケンゴ。トリガーは少し動揺したように見える。

    ・気づくとユザレの膝枕!ケンゴいいなぁ。

    ・エタニティ・コアには「ビッグバンを起こし、宇宙を意のままに」する力が秘められているらしい。なんだかとんでもない力のようだ。

    ・ケンゴ「未来をあきらめないみんなの中に光がある」この台詞はこの物語の主題のような台詞に聞こえた。つまり、このコロナ下で苦境に立たされている人は大勢いるが、皆で未来をあきらめずに歩いていこう、というメッセージだ。シリーズ構成を務めるハヤシナオキが書くこの縦軸重要回。台詞の一つ一つにメタ・メッセージが含まれている。

    ・攫われ、ゲートを開けさせられるユザレ。トリガーの攻撃で吹っ飛ぶが、ケンゴに石のスパークレンスを渡し、ケンゴのことを「ルルイエ=希望」と呼ぶ。『ウルトラマンティガ』(1996)では遺跡の在処に使われた名前だが、今回は別の扱いらしい。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5966349.html

    ・現実のトリガーは闇化。トリガーダークとなり、黒い稲妻を撒き散らし辺りに被害を及ぼす。

    ・アキトがトリガーに向かい「ケンゴ!」と言うのをユナが聞いてしまう。そういう展開か。ユザレのことといい、ユナに秘密にしていたことがどんどんバレていく。

    ・インナースペースでトリガーダークと殴り合うケンゴ。ウルトラマンと人間がインナースペースで対峙して殴り合ったりする設定は近年よく見る。『ウルトラマンジード』(2017)然り、『ウルトラマンタイガ』(2019)然り。

    cf.)『ウルトラマンジード』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6238261.html

    cf.)『ウルトラマンタイガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6253725.html

     闇化したり、闇の存在に取り込まれ、それを乗り越えることで強化形態を手に入れるパターンが近年のウルトラマンによく見られる展開だ。『ウルトラマンオーブ』(2016)、『ウルトラマンジード』(2017)、そして『ウルトラマンタイガ』(2019)然り。

    cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6231535.html

     『ウルトラマンティガ』(1996)では劇場版でティガダークが出て来たから、このトリガーもご多分に漏れず、その足跡をオマージュするわけだが、デザインはただトリガーを黒くしたわけではなく、銀のメタリックを基調とし、『ティガ』(1996)のキリエロイド、『ダイナ』(1997)のゼルガノイド、そして『ガイア』(1998)のミーモスの意匠を採り入れたような、予想を裏切るデザイン。眼に走る黒線がより禍々しさを表現している。

    cf.)『ウルトラマンダイナ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5972025.html

    cf.)『ウルトラマンガイア』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5911369.html

     そして今回のトリガーダークも、ティガダーク同様、一切喋らない。カルミラは情熱的にトリガーに愛を語りかけるのに、トリガーダークはクールに聞き流すだけである。なんだか昔のRPGの喋らない主人公のようだ。

     次回はグリッタートリガーエタニティが登場。

    cf.)第12話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11940109.html

    cf.)第10話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11723446.html


    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
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