今年(2020年)で40周年の『ウルトラマン80』、その怪獣たちのほとんどをデザインしたのは、当時、円谷プロに籍を置いていた山口修である。

 長野県松本市出身。円谷プロの『ウルトラセブン』のアルバイトに端を発し、美術スタッフとして『怪奇大作戦』、『ファイヤーマン』、宣弘社の『シルバー仮面』等に参加、池谷仙克の指導を仰いだ。以後『スターウルフ』『恐竜大戦争アイゼンボーグ』を経て、『ウルトラマン80』の美術デザイン全般を担当した。 

 山口修は、作品全体のカラーを統一し、ウルトラマン80からUGM隊員のスーツまで、各デザインの最終的な仕上げに携わっていた。

また、怪獣デザインだけでなく、当時若手であった造形担当の若狭新一の才能を評価。頻繁に制作現場を訪れては細部にわたり指示をし、着ぐるみが完成するまでの監修も務めた。


 デザインに関しては、当時の専門誌に、「グロテスクや刺激的なものにならないように作っています。また、シナリオの設定を生かし、生き物らしさを失わないようにするのが、一番大切なところです」と語っている。

 『80』終了後は、1984(昭和59)年公開の映画『ウルトラマン物語』および同時上映『アニメちゃん』の美術担当として円谷プロ作品に参加している。


 その後は、2004(平成16)年に公開された『世界の中心で、愛を叫ぶ』など、多くの作品を手掛け、日本映画界を代表する美術デザイナーとして活躍している。

因みに、
帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンA』の美術デザイナー井口昭彦長野県松本深志高等学校での先輩にあたる。

cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

[参考]
『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS

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また、若狭新一は日本映画怪獣造形専門の彫刻家特殊メイク師、モンスターズ代表取締役である。