2005年に放送された『ウルトラマンマックス』は「原点回帰の王道路線」をテーマに、親子で楽しめる作品作りが目指された。これは前作『ウルトラマンネクサス』(2004)が重くシリアスな内容となり低年齢層の視聴者が離れてしまい、放送期間が短縮される結果に終わったためである。『ウルトラQ dark fantasy』(2004)で功績を残した八木毅がチーフプロデューサー兼メイン監督を担当した。

cf.)前作『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html

cf.)『ウルトラQ dark fantasy』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5984914.html

 最初にまとめられた企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラゼノン(仮)」には、初代『ウルトラマン』をリスペクトすることが謳われ、「ウルトラマンとは何だったかを正面から捉え直し、原型を抽出し、よかった点を再確認して作品を製作していく」ということをスローガンにすると記載された。

cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

 次の企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラマンマックス」では、ヒーローのカッコよさ、アクションのダイナミズムを、従来の特撮と最新VFX技術を融合させて描くこと。ストーリーは1話完結を基調とし、シンプル且つ明るい爽快感あふれるエンターテインメントを作品カラーとすることなどが強調された。「マックス」とは、製作TV局であるCBCの岡﨑剛之プロデューサーが「マックスなパワーと魅力を備えたヒーローに育つように」との想いを込めて命名したものである。

 製作陣については、初代『ウルトラマン』に馴染み深い古参の上原正三、実相寺昭雄、飯島敏宏。平成ウルトラシリーズを支えてきた村石寛實、川上英幸、太田愛。実力派映画監督である金子修介、三池崇史など、監督11名、脚本家18名という、歴代ウルトラシリーズ史上最多のクリエイターがスタッフとして参加している。これにより、1話ごとのバリエーションが増え、作家の個性際立つ魅力ある シリーズとなった。

 マックスはM78星雲出身。これはパイロット版を作成した金子修介監督が、それまでの平成ウルトラシリーズを知らず、「ウルトラマンならM78星雲出身だろう」と思っていたからとのこと。しかし作品の自由度を増すために、世界観は昭和シリーズと必ずしも繋がってはいない。映画版も製作されず、平成シリーズの中で唯一タイプチェンジしない主役ウルトラマン。

 マックスのデザインは丸山浩が担当。造型は香西伸介。マスクはセブンタイプを基調とし、アイ・スラッガーにあたるマクシウムソードは取り外し式にすると禿げているように見えることから、収納式にした。プレックスによる初期案ではウルトラマンフェニックスやウルトラマンウィングなどといった名称が用いられており、フェニックスをあしらった胸の意匠にも反映されている。

cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

cf.)セブンのデザインについてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5882978.html


 第13話・第39話に登場するウルトラマンゼノンのデザインも丸山浩が担当。内山まもるの漫画『ザ・ウルトラマン』に登場するウルトラ戦士メロスをモチーフとしており、仮名称は「ゾファー」。エルビス・プレスリー風にもみ上げを長くしたという。因みに、スーツアクターはフランス出身のケフィ・アブリック。

 全39話で終了したが、続く『ウルトラマンメビウス』で1年間50話のシリーズが出来るようになったことを考えると、見事にウルトラの原点回帰・王道路線復活を果たしたといえる作品である。

cf.)次作『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6016964.html

[参考]
『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
DVD『ウルトラマンマックス』©2005円谷プロ・CBC
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンマックス
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