2006(平成18)年に放送された『ウルトラマンメビウス』は「ウルトラマン40周年記念作品」。「いかに世代を超えて作品の魅力を訴えかけられるか」という点を軸に企画が練られ、「歴代ウルトラマンの登場」が決定した。

 しかし、「それぞれ異なる世界観の中で活躍してきたウルトラマンたちを、どのようにして共演させるか」 という問題が生じ、当初はそれぞれの世界からメビウスの世界に駆け付ける設定が考えられたが、結局、M78星雲系「ウルトラ兄弟」の設定を引き継ぎ、『Q』から『80』までは同じ世界での出来事であり、『80』以来、約25年間、地球に怪獣は現れていなかった、という強引な力技ともいえる設定となった。しかし、これにより、過去作品との繋がりを示す台詞や、宇宙警備隊のルーキーの成長物語、といった要素が加わり、より楽しみやすい作品となった。

cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html


 メイン監督は佐野智樹。2005年に映画『変身』で監督デビューしたばかりであったが、全50話中、10話をフレッシュな感性で演出。第1話ではウルトラマンが街の壊滅を人間から叱責される。また、従来は物語終盤でウルトラマンの正体がバレるところを、物語中盤でバレる、という史上初の試みがなされたが、それがテーマである「友情」を深めるきっかけになるという展開を見事に仕上げてみせた。


 登場怪獣は、前作『マックス』で第1期ウルトラシリーズの怪獣が多く登場したので、本作では第2期ウルトラシリーズの怪獣が比較的多く登場している。


 メビウスのデザインは丸山浩が担当。『ネクサス』のベースデザインの1つである「ULTRAMANーZ」が原案となっており、マスクはツシマヤマネコがモチーフ。ウルトラ兄弟と並んだときに、敢えて浮くようにデザインしたという。

cf.)『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html


 物語後半では、ウルトラ兄弟に変身していた古参の俳優たちの客演も叶い、往年のファンを喜ばせた。まさに「親子で楽しめるウルトラマン」の典型と言える作品である。

cf.)前作『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

cf.)『ULTRASEVEN X』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6039941.html

[参考]
『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
DVD『ウルトラマンメビウス』©2006円谷プロ・CBC
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンメビウス
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