『ウルトラマン』(1966)でホシノ少年を演じた津沢彰秀が、第18話「遊星から来た兄弟」の撮影でのエピソードを明かしている。
窓からロープを使って降りようとするホシノ君をニセウルトラマンに化けたザラブ星人がロープごとつまんで捕まえるというシーン。宙づりになったまま「あぁぁ!」と叫ぶホシノ君。
この頃小学6年生。実は変声期で高い声が出ず、何回もNGを出してしまったという。このシーンのために4時間費やしたそうだ。この回の監督は野長瀬三摩地。ホラー色が強い回で、他の回でも不気味な雰囲気を演出している監督だが、どうしても高い声が必要だったのだろう。それだけこだわり抜いた名シーンともいえる。
シリーズを通して観てみると、ホシノ君の声が最初は高めだったのが、後半は若干低くなっているのが伺える。『ウルトラマンタロウ』(1973)で白鳥健一を演じた斎藤信也も『帰ってきたウルトラマン』(1971)第41話や『ウルトラマンA』(1972)第6話でゲスト出演したときは声が高かったが、『タロウ』では声が低くなっている。
因みに、
ホシノ少年は第25話を最後に出てこなくなるが、これは津沢彰秀がよみうりランドの人工スキー場でのロケ中に足を骨折してしまい、撮影に出られなくなってしまったためである。
cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html
[参考]
You Tube CHBobcatsチャンネル ウルトラ伝説(初代マン編)Part1/4
https://www.youtube.com/watch?v=Dlu6kVJd6xs
You Tube CHBobcatsチャンネル ウルトラ伝説(初代マン編)Part2/4
https://www.youtube.com/watch?v=N3CFa6LaEGA&t=18s
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