『ウルトラゾーン』(2011)の特撮ドラマパート「東京ジュラ紀」より。
部屋の中での会話だけで話が進んでいく。外から聞こえる怪獣の声だけで怪獣を登場させるというアイデアが秀逸。エレキングとテレスドンは着ぐるみが少し出てくるが、アロンは着ぐるみがないので、声だけの出演となった。
・中央の白石深月を演じるのは原知佐子。2020年1月に亡くなっている。
製作プロデューサー・松野拓行はやっても終わらない仕事量の多さに暗澹たる気持ちでいたが、原知佐子の芝居に対する真摯な姿勢や、気遣いを忘れない人間性に心打たれ、救われたという。
・テンガロンハットの暴君探偵・浦賀ケンを演じるのは松田優。
あらゆる格闘技に精通し「和製シュワルツネッガー」と呼ばれている。
『ウルトラマンガイア』(1998)のチームハーキュリーズのリーダー・吉田悟や、映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(2000)で剛力戦士ダーラムを演じている。
この台本では当初、逆立ちをしているうちにひらめく設定だったが、部屋も狭いので腹筋に変更となった。
・サングラスを掛けているのは歩く百科事典探偵・西園寺ユウヤ。
演じるのは和田成正。
・女子高生探偵・仲谷マユを演じるのは中原知南。
『ウルトラマンネクサス』(2004)で幼少期の西条凪を演じている。
この回ではスケバン刑事のイメージ。
・物語終盤で現れる怪盗赤色はクレジットがないが、イマニシケンタではないかと思われる。
脚本は「歩く待ち合わせ場所」と呼ばれる中沢健。田口監督の演出も冴え、低予算ながら遊び心に富んだ、見応えのある作品となった。
cf.)『ウルトラゾーン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6055472.html
[参考]
DVD『ウルトラゾーン』©円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/松田優
https://ja.wikipedia.org/wiki/和田成正
https://ja.wikipedia.org/wiki/中原知南
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