6月27日(土)放送の『ウルトラマンゼット』第2話「戦士の心得」はネロンガ登場回。脚本はシリーズ構成も務め、先日早逝した吹原幸太。監督はメイン監督の田口清隆。


・茨城県つくば市の発電所が狙われる。「クリーンインフィニティ発電所」。水力でもなく、火力でもなく、原子力でもない、クリーンエネルギーによる半永久的発電システム。詳細はなぞだが、未来を先取りしたような発電所だ。

・告白してきた整備班の隊員を腕相撲で負かすヨウコ。班長・イナバコジロー(バコさん)が現れた途端、態度を変える。枯れ専っぷりが描かれていた。

・セブンガー搭乗シーン。胸の部分が開いて通路にライトが走るCG描写がいい。田口監督も製作に関わった『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』を想起させる内容。パトレイバーよりセブンガーの方が圧倒的に強いが。

・変身できないハルキ。第2期ウルトラシリーズ以降、物語の初期段階でよくあるパターン。簡単にはウルトラの力に頼ってはいけない。

cf.)変身不能回の原点『帰ってきたウルトラマン』第2話「タッコング大逆襲」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6441050.html

cf.)『ウルトラマンダイナ』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6682150.html

cf.)『ウルトラマンコスモス』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6751477.html

cf.)『ウルトラマンマックス』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6669311.html

・ゼットによってデビルスプリンターの説明がなされる。映っているのはベムスター、マジャッパ、セグメゲル。今後の登場が期待される。

・ゲネガーグが光の国に襲来し、ウルトラメダルやゼットライザーなどの開発品を丸ごと飲み込んだらしい。光る球体がそれか。

・ゼットが約5000歳だと知り、急に敬語になり態度を変えるハルキ。主人公がウルトラマンに年齢を訊くのもシリーズ初の展開だろう。また、メダルケースは普通の人間の眼には見えない素材で出来ているらしい。

・『帰ってきたウルトラマン』(1971)第8話「怪獣時限爆弾」で加藤隊長が郷と柔道稽古をしたシーンのオマージュだろう。今回は柔道ではなく空手だが。

cf.)隊長との稽古回の原点『帰ってきたウルトラマン』第8話「怪獣時限爆弾」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6513923.html

・ヘビクラ隊長「見えるものだけ信じるな。」ジャグラーっぽい口調。実は別次元に飛んでいたジャグラーなのでは?と疑われるシーン。単なるミスリードなのだろうか。

・ユカが発明した特殊弾。『ウルトラマン』(1966)最終話でゼットンに使用した無重力弾を連想させる。

・サーモグラフィーでも捉えられないネロンガ。透明になると体温も消せることが判明。変温動物ということか。

・セブンガーをお姫様だっこするウルトラマンゼット アルファエッジ。かなり重そう。

・ネロンガの初登場回『ウルトラマン』(1966)第3話「科特隊出撃せよ」でウルトラマンの股下からネロンガを映したシーンのオマージュだろう。

cf.)ネロンガ初登場回『ウルトラマン』第3話「科特隊出撃せよ」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6427686.html

・透明なネロンガの気配を感じ、炎を纏ったキックで捉えるアルファエッジ。『ウルトラマンレオ』第15話「くらやみ殺法!闘魂の一撃」のオマージュか。

cf.)レオの心眼会得回『ウルトラマンレオ』第15話「くらやみ殺法!闘魂の一撃」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6449186.html

・上の2本の角(触覚?)を後ろ向きに曲げてしまうことで電撃を阻止。ネロンガの瞼が半開きから開いて痛みを表現したりと、芸が細かい。

・ユカ開発の特殊弾はセブンガーの口元から発射された。お茶を吹き出したようにも見える。

・特殊弾の効果で電気があたりに散らばってしまう。

・ゼスティウム光線を受け、背中がZの文字に光ってから爆散するネロンガ。

・ハルキからゼットが約5000歳だと聞いて枯れ専乙女の表情を見せるヨウコ。握っているウルトラマンメダルは次回ハルキに渡るようだ。

主人公が簡単にはウルトラマンに変身できない理由が意外とサラッと説明され、悔い改めたり、立ち直る描写がなく従来の展開とは一線を画していた印象。前作『ウルトラマンタイガ』(2019)がハードタッチだったから、今回は割と軽めのノリでライトにいく方針なのかもしれない。

次回も吹原幸太脚本。ゴモラが登場する。

cf.)第3話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6482254.html

cf.)第1話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6386096.html

[参考]
TV『ウルトラマンゼット』©2020円谷プロ・ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京
にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村