『帰ってきたウルトラマン』第2話「タッコング大逆襲」はヒーローが変身不能に陥るというフォーマットを生み出した回。
・MATに入隊した郷。剣道では上野隊員や丘隊員を負かし、柔道では南隊員を負かし、射撃では岸田隊員を負かす。ウルトラマンの超能力を体得してしまった郷は常人の能力を超えてしまい、慢心する。
・MATに入隊した郷。剣道では上野隊員や丘隊員を負かし、柔道では南隊員を負かし、射撃では岸田隊員を負かす。ウルトラマンの超能力を体得してしまった郷は常人の能力を超えてしまい、慢心する。
・タッコング出現。丸い体と小さい顔、短い手足が非常にかわいい。尻尾の形もユーモラスだ。スーツクターは遠矢孝信。デザインは池谷仙克。中に人が入っていると思わせないように意識したという。造型は安丸信行。
・作戦を無視し、南隊員の制止も聞かず勝手に攻撃を始めてしまう郷。
・作戦は失敗し、南隊員は怪我をしてしまう。
・「ウルトラマンになれ!」と言っても何も起こらない。
・責任を被ろうとする南隊員だが、郷の勝手な判断だったことがバレ、加藤隊長は郷に解雇を言い渡す。
・アキの洋服店に寄り、坂田自動車工場に戻る郷。しかし、坂田は郷を突き放す。
・人間・郷秀樹として全力を尽くさなければいけなかったことに気づき、反省する郷。
・タッコングが再び現れる。オイルが流れるパイプを破壊する。
・オイルプラントを襲う。炎に包まれる工場。『ウルトラマン』(1966)第13話「オイルSOS」を想起させる、画面が炎で埋まる程の危険な特撮。
・破壊された箇所から原油が漏れる描写も素晴らしい。
・現場作業員と南隊員を助けに奮闘する郷。立ち上る炎を上着で消そうとしていると、光が訪れ、ウルトラマンに変身。作業員たちを助けるカットがないが、そこは安全な場所に彼らを置いたシーンを想像で補うしかない。
・口から水流を噴射するタッコング。
・スペシウム光線が命中。タッコングの一か所から火花がプシューと噴き出してから爆散する。爆散前のひと工夫が嬉しい。
・MATに復帰できた郷。坂田も一緒に流星2号を作りたいと言ってくれた。MATがオフの日は自動車工場に来れることに。アキが差し出してくれたハンカチで涙を拭う郷。
以降のウルトラシリーズで、人間がウルトラマンの力を借りて変身する作品においては、この慢心→変身不能→改心→変身というフォーマットがしばしば使われるようになった。
cf.)『ウルトラマンダイナ』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6682150.html
cf.)『ウルトラマンコスモス』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6751477.html
cf.)『ウルトラマンマックス』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6669311.html
cf.)『ウルトラマンゼット』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6433016.html
タッコングは『ウルトラマンタイガ』(2019)第22話で新造形として復活している。丸っこくてかわいいフォルムなので、今後も登場が期待され、人気が上がる可能性大の怪獣だ。
cf.)『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html
[参考]
DVD『帰ってきたウルトラマン』©1971円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/帰ってきたウルトラマンの登場怪獣
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