『ウルトラマン』(1966)第26話「怪獣殿下 前篇」はゴモラ登場の前後編の前篇。脚本は金城哲夫・若槻文三。監督は円谷一。特殊技術は高野宏一。

3年後に万博を控えた大阪でロケが行われた。これは、当時のスポンサーである武田薬品の本社が大阪にあり、武田薬品の強い要望があったため。

・「怪獣殿下」と呼ばれ、みんなから馬鹿にされる鈴木オサム少年。友達がからかう「しおしおのぱー」は快獣ブースカの台詞で有名。

・「五重丸」の評価を取ったゴモラの絵を誇らしげに母親に見せるが、母親は別の教科で「五重丸」を取れという。「五重丸」という言い方がいかにも昭和らしい。

・団地の背景に怪獣の絵が。男の子の頭の中を画で表すとこうなる。

・射撃の腕を買われ中谷教授から呼ばれたアラシは、ジョンスン島で学術調査隊と一緒に行動していた。

・ジョンスン島にもスフランが。すぐにスフランを焼いて調査隊員を助けるアラシ。

・ゴモラが岩壁から姿を現す。デザインは成田亨。特徴的な頭部は黒田長政の兜がモチーフ。名前の由来は旧約聖書に登場するゴモラという町の名前という説と、ゴジラ・モスラ・ラドンの頭文字を取ったという説がある。

・オサム少年が切り抜いた新聞。「ゴモラは生きていた 万国博に出品か」と見出しに書いてある。TBS系なので、毎日新聞だ。

・怪獣の存在が証明され、一躍クラスの人気者になるオサム。「あたりきさ」は「当たり前さ」のことか。

・ゴモラは鼻の角を地面にこすりつける。痒いのだろうか。スーツアクターは鈴木邦夫。こういった動物的な仕草がとてもいい。

・スパイダーから丸い光線が。威嚇モードの光線だろうか。

・UNG麻酔弾。アメリカ製なので「USA」と書いてある。

・重たいゴモラをビートル3機で持ち上げ空輸。

・目を覚まし2000mの上空から落下したショックで凶暴な大怪獣へと変貌してしまったゴモラ。突進してくるゴモラに対し、ウルトラマンは角を持って力を受け流し、投げ技に繋げる。

・ウルトラマンを踏みつけにするゴモラ。

・尻尾攻撃をもろに食らうウルトラマン。だいぶ痛そうだ。

・なぜかベータカプセルがオサム少年のところに飛んでくる。オサムを演じるのは稲吉千春。『ウルトラセブン』(1967)第16話「闇に光る目」にも出演している。

・前跳び蹴りをかますウルトラマン。ガチンコアクションだ。

・ゴモラの尻尾攻撃の連打で圧倒され、ついに倒れるウルトラマン。よく見ると後頭部に傷がある。

・地中に潜ってしまったゴモラ。『大怪獣バトル』シリーズでは「超振動波」で地中を掘り進むという設定が追加されたが、この時点では明らかに手で掘っている。

cf.)『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6058390.html


・スペシウムを撃つ前にゴモラに逃げられてしまったウルトラマン。「あっ・・・」という表情に見える。


後篇に続く。

cf.)後篇はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6533057.html

cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

[参考]

DVD『ウルトラマン』©1966円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゴモラ(ウルトラ怪獣)

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