8月22日(土)放送の『ウルトラマンゼット』第10話「宇宙海賊登場!」はバロッサ星人登場回。脚本は中野貴雄。監督は中川和博。特技監督は尾上克郎。

・前回登場したキングジョーを手に入れたストレイジ。宇宙由来の技術に興奮するユカたちだったが、バコさんは警鐘を鳴らす発言をする。これは後にキングジョーが暴走することの伏線か。

・盆栽に興じるヘビクラ隊長。ハルキとヨウコの腕相撲の拍子に誤って余計なハサミを入れてしまう。これは『ウルトラマンマックス』(2005)第31話「燃えつきろ!地球!!」でのトミオカ長官のオマージュか。

cf.)『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

・バロッサ星人との等身大対決で登場したサータンの毛で編まれた透明マント。『帰ってきたウルトラマン』(1971)第19話「宇宙から来た透明大怪獣」で登場した忍者怪獣サータン。こんなマイナー怪獣ネタを持ってくるとは。

cf.)『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html

・バロッサ星人に人質に取られたヨウコ。「死にたくない!私がどうなってもいいのっ?」とユカに訴えたのは少し意外だった。自らの命を顧みず、キングジョーを死守しようとするかと思っていた。

・ジャグラーをトゲトゲ星人と呼ぶハルキ。たしかにトゲトゲだが、もう少しカッコいい呼び名はなかったのだろうか。ジャグラーが名乗らない限り、この先ずっと「トゲトゲ星人」と呼ばれ続けることになる。

・バコさんが男気を見せ、弁当を犠牲にした作戦でバロッサ星人に電撃を加えることに成功。弁当の中身がただの白ご飯に梅干し1個という寂しい内容だった。栄養状態は大丈夫だろうか。

・ダダの縮小光線銃の反対の効果で巨大化し、今までに手に入れた武器を地面に突き刺すバロッサ星人。『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』に登場したメカザムの剣・ソードザンバーもあった。途中からマグマサーベルを使っている。

cf.)『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6016964.html

・「剣の舞」が流れる中、ガンマフューチャーの顔に土を投げるバロッサ星人。また、掌の渦巻き模様で眩暈を起こさせたり、今回はコミカルに寄せた感じだった。

・ジャック、ゾフィー、ウルトラの父のメダルの力で、ゼットライザーから光の剣が伸びる。「M78流・竜巻閃光斬」で切り刻まれ、上空で花火と化すバロッサ星人。

・ラストでユカの「解剖したい!」の台詞とヘビクラ=ジャグラーの表情とフレームワークがいかにも昭和チックで、懐かしさを感じる。

 バロッサ星人の名前の由来は実在した海賊「バルバロス兄弟」かと思われる。バロッサ星人は1度に卵を1万個も産むため、今回の個体を兄とすると弟が9999人もいるという設定なので、今後のシリーズで「復讐に来た!」と再登場する可能性が高い。(人型なのに卵での繁殖なのか・・・)

 ヨウコは仕事に対してプロ意識を持ってはいるが、組織のために個人を犠牲にするような昔の価値観ではなく、自分の命があってこその仕事、という価値観の持ち主であることが分かった。バロッサ星人の不気味さやコミカルさが目を引く回ではあったが、脚本上の一番のポイントはヨウコが人質になる場面だったのではないか。

cf.)第11話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/7042263.html

cf.)第9話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6847503.html

[参考]
TV『ウルトラマンゼット』©2020円谷プロ・ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京
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