『ウルトラQ』(1966)のメインタイトルといえば、あの何とも言えない不気味で不可解な音と、渦巻き状のマーブル模様が次第に「ウルトラQ」の文字に変わっていく様が思い出される。
cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6654971.html
これはどのように作られたのだろうか。
このオープニングを作り出したのは、高野宏一を中心とした特撮班である。底に2個のスクリューを付けた現像箱に黒の墨汁を混ぜた洗濯ノリを満たし、その上に白い粉をロゴの形に合わせてまぶす。その後、手動でスクリューを回して文字が崩れていく様を撮影。それを逆回転させたものである。
BGMに関しては、特殊楽器の奏者・渡邊淳が持参したウッドブロックや胡弓、玩具を使って録音された音を使っている。
「もしも自然界のバランスが崩れたら」という主旨で、四次元的なアンバランス・ゾーンを表現した見事なメインタイトルとなった。当初は「UNBALANCE」という企画名で、SF寄りの内容を目指していたが、途中から怪獣特撮寄りの「ウルトラQ」となった本作。メインタイトルだけを見ると、SFやホラーが前面に出たシリーズのようにも思える。
因みに、次作『ウルトラマン』(1966)のオープニングタイトルは、黄・黒・青といった色を使ったカラー版の「ウルトラQ」のタイトルが同様の方法で浮かび上がり、そこから赤バックに切り替わり「ウルトラマン」という白抜きの文字が出てくるという、革新的で画期的であることを印象付けるものとなっている。
cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6642931.html
[参考]
『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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これはどのように作られたのだろうか。
このオープニングを作り出したのは、高野宏一を中心とした特撮班である。底に2個のスクリューを付けた現像箱に黒の墨汁を混ぜた洗濯ノリを満たし、その上に白い粉をロゴの形に合わせてまぶす。その後、手動でスクリューを回して文字が崩れていく様を撮影。それを逆回転させたものである。
BGMに関しては、特殊楽器の奏者・渡邊淳が持参したウッドブロックや胡弓、玩具を使って録音された音を使っている。
「もしも自然界のバランスが崩れたら」という主旨で、四次元的なアンバランス・ゾーンを表現した見事なメインタイトルとなった。当初は「UNBALANCE」という企画名で、SF寄りの内容を目指していたが、途中から怪獣特撮寄りの「ウルトラQ」となった本作。メインタイトルだけを見ると、SFやホラーが前面に出たシリーズのようにも思える。
因みに、次作『ウルトラマン』(1966)のオープニングタイトルは、黄・黒・青といった色を使ったカラー版の「ウルトラQ」のタイトルが同様の方法で浮かび上がり、そこから赤バックに切り替わり「ウルトラマン」という白抜きの文字が出てくるという、革新的で画期的であることを印象付けるものとなっている。
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『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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