たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラセブン

     『ウルトラセブン』(1967)第36話「必殺の0.1秒」で、ソガ隊員がリヒター博士を連れて敵の銃撃から逃げるシーンで、謎の人物が映り込んでいるのを発見した。

    画面左上に黒い服の男が。。。


     人里離れたロケ地なので、エキストラなわけがない。おそらくスタッフが誤って映り込んでしまったのだろう。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    [参考]

    DVD『ウルトラセブン』©1967円谷プロ

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     『ウルトラセブン』(1967)放送当時の学年誌ではよくセブンの特集が組まれており、色々と勝手に設定が考案され、発表されていたようだ。

     たとえば、四国家分裂説。M78星雲には2つの人種があり、レッドマン系とホワイト系に分かれる。まるで人間世界のブルーカラーとホワイトカラーのようだ。

     さらに、四つの国家に分かれるという。「〇〇族」といって、体を大幅に占める色で判別される。勇士階級のレッド族、知識階級のシルバー族、頭のいいホワイト族、力持ちのブルー族。それぞれが国家を形成している、とされた。

     だが、現在の公式設定はレッド族、シルバー族、ブルー族の3種で、頭のいい種族とされるのはブルー族だ。ウルトラマンヒカリもブルー族で頭がよく、研究により数々のアイテムを開発している。もちろん戦闘もできるのだが。

     一方、戦闘が得意とされるレッド族でも、アイテム開発に携わるケースもある。セブンが開発しジャックに渡したウルトラブレスレットが好例だ。また、息子のゼロにウルトラゼロブレスレットを授けており、プラズマシンクロ装置によって光の国にいながらエネルギーの使用履歴が確認できる仕組みになっている。

     開発したのはセブンではなく他の者という説もあるが、今のところはセブンの開発とみていいだろう。

     2009年に登場したゼロにおいては、レッドとブルーがメインの体色のため、ゼロの母はブルー族ではないかと思われる。光の国では混血が進んでいる模様。

     また、2020年に登場したゼットにおいては、ブルーとシルバーがメインの体色のようだが、所々黒い箇所もあり、今のところM78星雲出身なのかはっきりしていない。デザイン的には新世代になるにつれ色が増えていく傾向にあるようだ。


     また、こんな記事もある。セブン家族のひみつ。

    父は勇士司令部の部長をしていたが、引退。
    母はやさしい人だったが、セブンを生んですぐに亡くなる。
    兄は父の跡を継いで、勇士司令部の部長。
    姉は健康管理局の局次長。

    ・・・セブンは末っ子だった。どこか愛嬌のあるダンの性格を考えると、納得がいく。

     これらは光の国のトンデモ説として片づけることも出来るが、当時の学年誌編集者たちがどうにか面白くしようと設定を懸命に考えていた足跡として、興味深い資料でもある。

     こうした設定の数々は学年誌で特集を組む度に幾度となく発表されるので、後々、整合性が取れなくなることも多かった。しかしその度に、「いままでお知らせしていた情報は間違えて伝えられていたものだった。正しい情報はこれだっ!」と設定を塗り替え更新していった。

     こうした学年誌とのタイアップは情報錯綜の元ではあったが、ウルトラ人気を下支えしていのは間違いなく、新たなシリーズへの原動力を生み出し続けていったのである。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    [参考]
    『ウルトラマン裏百科』宇宙囚人207
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     『ウルトラセブン』(1967)第24話「北へ還れ!」はカナン星人とウィンダムが登場し、フルハシ隊員にスポットが当たる回。脚本は市川森一。監督は満田かずほ。特殊技術は高野宏一。

    ・母病気の報を受け、北海道の故郷に帰ってきたフルハシ。しかしロケ地は北海道ではなく、長野。駅名も「野辺山駅」と書いてある。現在は改築されて綺麗な駅舎になっている。

    ・フルハシの妹・マナを演じたのは山口奈々。
    『快獣ブースカ』第45話「魔法の帽子」のシスター役も演じている。声優としての活躍が多い。
    映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』(1999)では赤い玉の声を演じている(山口ナナ名義)。

    ・母の病が牧場を継がせる為の嘘と分かり、引き返してしまうフルハシ。


    ・カナン星人のオーロラに捉えられてしまう北極圏パトロール機。隊員を演じるのは小沢直平。
    『ウルトラマン』(1966)第36話「射つな!アラシ」の児童会館職員、
    『ウルトラマンA』(1972)第36話「この超獣、10,000ホーン?」の暴走族リーダー・俊平も演じている。

    ・旅客機と衝突し、爆発炎上してしまう。

    ・フルハシをウルトラホーク3号で調査に向かわせるが、3号もオーロラに捉えられ、操縦桿が効かない状態に。正面からは別の旅客機が迫る。


    ・旅客機の操縦士を演じるのは小島岩(いわお)とブルーノ・ルシケ。
    小島岩は『ウルトラQ』(1966)第16話「ガラモンの逆襲」では群馬県警機動隊・警官、
    『快獣ブースカ』(1967)第18話「こちらブースカ!110番」では日の出町派出所・巡査、
    『ウルトラセブン』(1967)第22話「人間牧場」ではメディカルセンター医師を演じている。

    ・衝突まであと20分。自爆360秒前にセットし、脱出するよう指示するキリヤマ隊長。しかし、脱出用レバーが故障!これもカナン星人のオーロラの効果か。よく見ると、レバーが木製であることが分かる。

    ・脱出できないことを知り、狼狽するキリヤマ隊長。


    ・基地には民間人は入れない決まりのため、麓のホテルに案内されたフルハシの母・ユキ。テレビで相撲を観戦。「寄り倒し、柏戸の勝ち!豪快な柏戸、左前みつ、右差しの速攻冴えました!」の実況が流れる。

    ・刻々と時を刻む自爆タイマー。緊張感を煽る。

    ・カナン星人。名前の由来は旧約聖書「出エジプト記」に出てくるユダヤ人約束の聖地カナンから。
    巨大な複眼が特徴的な宇宙人。当時の学年誌によると、熱に弱い種族という裏設定もある。
    声を演じているのは矢野陽子。
    『ウルトラQ』(1966)第2話「五郎とゴロー」の淡島ロープウェイ観光ガイド、第10話「地底超特急西へ」のいなづま号ガイド役としても出演している。


    ・死を目前にした状況で、親子の会話で笑いが起こる。フルハシは泣きながら笑っているようにも見える。BGMなしで笑い声だけが続き、何回もカットバックする2人の顔。この演出がたまらなく良い。
    フルハシの母・ユキを演じたのは市川春代。
    フルハシ役の石井伊吉(現・毒蝮三太夫)は「なんて品のいい人なんだ!こりゃあ、ミスキャストじゃないか?」と語っていたという。
    サイレント映画時代から活躍し「ハル坊」と呼ばれた名女優である。2004年に亡くなっている。享年91歳。


    ・戦時中、戦闘機に乗り、空に散っていった若者たちがよく母や家族への手紙を遺しているが、死ぬ前に母と最後の会話をしたかった、そんな若者たちへの鎮魂歌のようだ。この回でフルハシは一命を取り留めるが、脚本の市川森一の脳裏には特攻隊の青年たちのこともよぎっていたのではあるまいか。カットバックするフルハシの表情は考えさせるものがある。因みに放送当時はベトナム戦争の真っ只中で、沖縄基地から米軍機がベトナムに向けて飛んでいた時代である。

    ・ダンはウィンダムを召喚するが、カナン星人の灯台型基地からビームが発射。電子頭脳を狂わされる。


    ・主人であるセブンに攻撃してきたウィンダム。エメリウムでビームを軽く防ぐセブン。

    ・セブンとウィンダムの追い掛けっこが始まる。途中でセブンが抜け、ウィンダムはひとりで回転し目を回してダウン。

    ・セブンのビームで電子頭脳が正常化。


    ・再び灯台型基地へ攻め込もうとするウィンダムだが、顔面にビームを浴び、再度ダウン。

    ・セブンはクロスガードでビームを防ぎ、ウィンダムを回収。

    ・逃げる灯台型基地をワイドショットで爆砕。


    ・オーロラが解除され、操縦桿が効くようになる。咄嗟に操作し、間一髪で旅客機を避けることに成功。

    ・残り27秒だった。

    ・安堵の表情を浮かべるフルハシ。


    ・隊長に北海道上空のパトロールを命じられ、夕焼けの空をホーク3号でパトロールするフルハシ。
    この夕焼けが美しい。


     準備稿では、旧友の仇を討つためにフルハシがホーク3号搭乗を志願する展開であったという。

        死を目前としたフルハシの緊張感溢れる人間ドラマが展開される一方、特撮パートは「追い掛けっこ」という肩の力を抜いて観られる展開。緊張と弛緩のバランスを取ったエンターテインメント性が光る回となった。

     ただ、残り20分で衝突→360秒(6分)後の自爆設定ということは、本来自爆を解除しても、旅客機と衝突するまであと14分は残っているはずなので、間一髪のすれ違いという演出は計算が合わないことになる。ソガの「20分」という見立てが間違っていたのか、あるいは、カナン星人のオーロラの効果で旅客機やホーク3号が加速されていたのか。はたまた、オーロラの効果で自爆装置も故障してタイマーが狂っていた。などという仮説を立てることも出来る。「カナン星人が計画遂行のためにタイマーを少しずつ遅らせていた」という説が有力なようだが、それならフルハシがタイマーの異変に気付きそうなものである。

     ウィンダムは『平成セブン』シリーズで復活を果たし、『ウルトラマンメビウス』(2006)でもマケット怪獣として活躍し、ファイヤーウィンダムといったカスタマイズもされている。また、近年では『ウルトラマンゼット』(2020)で人間が乗り込んで闘う完全なロボットという設定でリバイバルを果たした。両腕が回転し電撃を放ち、体中からミサイルを発射するという新機能も搭載。これからも末永く愛されるキャラとなりそうだ。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    cf.)ウィンダム登場回『ウルトラマンゼット』第4話「二号ロボ起動計画」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6535953.html

    [参考]
    DVD『ウルトラセブン』©1967円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/山口奈々
    https://ja.wikipedia.org/wiki/小沢直平
    https://ja.wikipedia.org/wiki/小島岩
    https://ja.wikipedia.org/wiki/矢野陽子
    https://ja.wikipedia.org/wiki/市川春代
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラセブンの登場怪獣
    https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30535.html

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     『ウルトラセブン』(1967)でヒロイン・アンヌを演じたひし美ゆり子が、『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』(2011)に出演していた。

     元老院神官・グレス。魔戒騎士である主人公・冴島鋼牙に色々と命令を下す、どうやら偉い立場の役。

     最終回では素敵な笑顔を見せている。


    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    [参考]
    DVD『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』©ProjectGARO・東北新社
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     『ウルトラマン』(1966)は大ヒットを記録するが、製作が追い付かなくなり、放送続行を断念。第39話「さらばウルトラマン」でその幕を閉じた。さて次回作は。人気を継承する形で製作が決定した『ウルトラセブン』(1967)。しかし、その道のりは困難を極めた。


     『ウルトラマン』(1966)終了後、東映製作による『キャプテンウルトラ』(1967)が半年間にわたり放送され、その間に『ウルトラセブン』(1967)の製作体制が固められていった。「敵は宇宙からの侵略者に統一する」という方向性が示された上で、新たな路線を目指すべく、試行錯誤が続いた。

     最初の企画案は「宇宙基地No.7」。続く企画案「ウルトラ警備隊」は宇宙時代に活躍する地球防衛軍隊員たちと侵略者たちとの戦いを描いたものであったが、巨大変身ヒーローは登場しないものであった。この企画案は『キャプテンウルトラ』の方に継承されていく。

     その後、企画が練り上げられ、「ウルトラアイ」となった企画では、ウルトラ警備隊に主人公の「諸星弾」という少年が加わり、「レッドマン」に変身して侵略者と闘うという内容だった。この「レッドマン」はダミータイトル。その後、金城哲夫が『快獣ブースカ』(1966)(日本テレビ)の後継作品として構想していた7人の猿人によるコメディ作品「ウルトラ・セブン」からタイトルを拝借、『ウルトラセブン』という名で正式決定した。因みに、必殺技アイ・スラッガーは「ウルトラアイ」の頃の名残り。眼(アイ)がキーポイントとされ、主人公にも眼が印象的な森次浩二(当時)が選ばれ、変身シーンも眼から変身していく演出がなされた。

     セブンのデザインは前作同様、成田亨が担当。スーツアクターの上西弘次の体型に合わせ、上半身に意匠を凝らし、下半身は極力意識させないようアッサリとしたデザインにした。

     企画段階から英国SF作品『サンダーバード』(1965)の影響を色濃く受けており、戦闘メカや基地の描写がより本格的となっている。また、ウルトラホークの発進シークエンスは『ウルトラQ』『ウルトラマン』で培ってきた特撮技術・美術の粋を集めた素晴らしい出来映えとなり、監修の円谷英二が絶賛したという。

     『ウルトラQ』以降の累積赤字を理由に、第3クール以降は予算の引き締めが行われ、着ぐるみや特撮セット等が節約され、着ぐるみが登場しない回も存在する。しかし脚本陣はそんな逆境の中でも奇抜なアイディアを連発し、工夫を凝らした見応えあるハードSF作品となっている。作品を覆う雰囲気としては、視聴者層を若干高く設定したのもあり、前作『ウルトラマン』に比べてやや暗め。大人が観ても十分楽しめ、現代にも通ずる深いテーマ性を抱えた回が多いことで有名である。

    cf.)セブンのデザインについてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5882978.html

    cf.)『ウルトラセブン』各話クレジットはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5889049.html

    cf.)前作『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

    cf.)次作円谷作品『怪奇大作戦』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6179907.html

    cf.)次作ウルトラシリーズ『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラセブン
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