たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラマンティガ

     引き続き「特撮のDNA」レポ。

    今回は『ウルトラマンティガ』(1996)のブースより。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5966349.html

    ・ティガ マルチタイプのぐんぐん人形。握りこぶしのスーツ皺まで作り込まれている。

    IMG_8083

    ・ガッツウイング1号、2号。撮影用オリジナル。

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    ・ガッツウイングクリムゾンドラゴン。TPCヨーロッパ支部がウイングの技術提供を受けて開発した機体。一瞬しか登場しないレア機体であるが、ミニチュアはしっかり残っていた。

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    ・ティガ マルチタイプの飛行シーン用ミニチュア。カッコいい。

    IMG_8080

    ・スパークレンス。撮影用オリジナル。
    柄の部分にうっすらと紫が入っているところに気品を感じる。これを長野博が掲げていたのか。

    IMG_8084


    cf.)その13はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8076514.html


    [参考]
    「特撮のDNA~ウルトラマンGENEOLOGY~」©円谷プロ・特撮のDNA製作委員会

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     『ウルトラマンティガ』(1996)はウルトラシリーズ30周年記念作品であり、平成テレビシリーズ最初のウルトラマン。

     主人公・ダイゴ隊員を演じたのはV6の長野博。実は撮影期間中、手を骨折していた。

     主題歌である『TAKE ME HIGHER』(V6)の振り付けにバック転があり、うまくできなかったために毎回練習していたが、あるとき楽屋で練習中に着手を誤り、左手を骨折。

     後日、撮影現場で「ごめんなさい、折っちゃいました!」と話したところ、脚本を書き換えてもらえたとのこと。

     第15話「幻の疾走」の冒頭でガッツウィングが墜落し、乗っていたダイゴ隊員(長野博)とシンジョウ隊員が怪我をする展開になっている。ダイゴ隊員は左手に包帯を巻いており、痛々しい様相。

     ガゾートⅡとティガとの闘いでは、ティガに変身後、左手をグーパーと動かして頷く仕草をしている。スーツアクターの権藤俊輔が本編に合わせて演技してくれたという。

     第16話「よみがえる鬼神」でも、ティガに変身後、左手をグーパーと動かして首を傾げる仕草が。因みに、このときのスーツアクターは中村浩二。

     忙しいアイドル業の傍ら、撮影に参加していた長野博。かなり大変だったと思うが、今年発売された『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.03 ウルトラマンティガ』でインタビューに快く答えており、今でも大切な思い出として想ってくれていることがファンとしては嬉しい限りである。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5966349.html

    [参考]
    DVD『ウルトラマンティガ』©1996円谷プロ
    『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.03 ウルトラマンティガ』出版:講談社

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     『ウルトラマン80』の終了以来、TVシリーズは長らく製作されていなかったが、ウルトラマン生誕30周年にあたる1996(平成8)年の放送開始に向けて企画が練られていた。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html


     しかし、TBSにおける放送枠の確保は実現せず、TBS系列である大阪の毎日放送(MBS)での放送が決定。9月7日が放送開始日とされたが、準備期間が5か月しか残されていなかった。

     製作は突貫工事のように急ピッチで進められ、その中で、毎日放送の丸谷嘉彦プロデューサーの提案により、V6の長野博が主役にキャスティングされることとなった。

     脚本の最終決定稿を待たず、第1話が慌ただしくクランクイン。『80』終了の1981年以来、約15年振りにファン待望の新作TVシリーズがスタートしたのである。


     M78星雲が存在する世界観と決別し、3000万年前の古代の地球を守っていた「光の巨人」が復活すること。そして、正しき心を持つ人間が「光」と融合することで巨人に変身できる、といった「人間ウルトラマン」のコンセプトが採用された。このコンセプトは後の『ダイナ』や『ガイア』にも通ずるところがある。

     「ティガ」とはインドネシア語で聖なる数字である「3」を意味しており、マルチ・スカイ・パワーの3タイプにチェンジできることも表していると言われている。撮影にはCG技術が使われ、タイプチェンジや飛行シーン・変身シーン、その他防衛隊メカなどにも効果的に使われた。


      ティガのデザインは丸山浩。従来のウルトラマンのマスクに装飾を付け足すのではなく、逆に削る発想でデザインをまとめた。後頭部の窪みは、光を吸収して額のクリスタルから発射する裏設定の名残。体色は赤・青紫・銀の3色を基調とした。当初デザイン段階では青紫ではなく青だったが、変更されている。

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    cf.)「特撮のDNA」での展示はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/8084297.html


     平均視聴率は7.3%と振るわずだったが、子どもたちの認知度は高く、今なお根強い人気を誇っており、TVシリーズ復活の狼煙を上げた記念すべき作品である。

    cf.)次作『ウルトラマンダイナ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5972025.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラマンティガ』©円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンティガ
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