たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラマンマックス

     2020年は『ウルトラマンマックス』(2005)放送15周年。

    中野ブロードウェイ3階にある「墓場の画廊」で10/4までキャンペーンをやっている。
    3階ゾーンの隅の一角に画廊を発見。

    ・マックスとゼノンが前面に出た看板がお出迎え。

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    ・マネキンがマックスTシャツを着ていた。

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     他にも、防衛チーム「DASH」のロゴのついたポロシャツや、エレキングなど登場怪獣Tシャツ、バッジ、手提げなど、様々なグッズがあった。

     お酒ゾーンや、80グッズのスペースもあった。

    ついつい衝動買いしてしまいそうになる程、魅力的なグッズ。壁にはマックスと怪獣の写真が飾られ、狭いながらも幸せな空間だった。

    マックスは撮影スケジュールの都合で映画が作られず、王道的で面白かったシリーズなのにもったいなかった。今年11月22日から配信開始の『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』での活躍が期待される。また、ゼノンもシリーズに少ししか登場しなかったので、ぜひともまた登場してほしい。

    cf.)『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

    [参考]
    墓場の画廊

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     『ウルトラマンマックス』(2005)第3話「勇士の証明」はレギーラ登場回。脚本は川上英幸。監督・特技監督は村石宏寛。

    ・中米メキシコの古代遺跡。鳥の紋章が刻印されているが、Jリーグのヴェルディのマークに似ている。

    ・マックスのことを、見方を変えれば強大な力を持ったエイリアンの一人であり、調査研究が必要と論じるヨシナガ教授。それを聞いたカイトは憤慨する。
    ヨシナガ教授を演じているのは桜井浩子。
    『ウルトラQ』(1966)の江戸川由利子役、『ウルトラマン』(1966)のフジ・アキコ役でお馴染みだ。

    ・遺跡から登場したのは古代怪鳥レギーラ。古代では神として崇められていたという設定。
    スーツアクターは横尾和則。デザインは丸山浩。
    モチーフは『ウルトラセブン』(1967)のアイロス星人。鳴き声は『ティガ』(1996)に出て来たシーラの流用。


    ・マックスが人間の味方であり、勇士であることを証明するチャンスだと、フォーメーションを無視して勝手な行動をとり、変身を試みるカイト。だが、変身できない。

    空中戦のCGはCGIディレクター・板野一郎がスピード感ある見事な演出をしている。

    ・レギーラの攻撃を受け、海に墜落してしまう。

    ・「俺と君とは一心同体のはずじゃないか」夢の中でマックスに語り掛けるが、何も答えてくれない。
    マックスに差す後光が神々しくて良い。


    ・「人類と地球の平和を守るために闘っている」「だが、そのことに証が必要か?」ヒジカタ隊長にDASHの証であるバッジを没収される。

    ・ひとり公園で落ち込むカイト。自身とマックスを同一視し、自分を皆に認めさせようと思い上がっていたことを悔やむ。「俺は馬鹿だ。マックスはそんなことは望んではいなかった」

    ・カイトの眼前に差し出される小さな手。

    ・「泣かないで」

    ・その掌の中には飴玉が。

    ・たったひと粒の飴玉に励まされるカイト。

    少女・ちひろを演じたのは鎗田千裕。

    ・周りを見渡すと今を平和に生きる人々の姿が。自分はこの市井の人たちのささやかな幸せを守りたいのだ。それがDASHの使命だと気付く。

    鳩が一斉に飛び立つ印象的な引きのカット。思い通りの方向に鳩が飛んでくれず、また集まるのを待って何回か撮り直したという。右下の武術(?)練習中の青年の存在が目を引く。

    ・ショーンとコバのピンチにダッシュアルファで駆け付けるカイト。飴玉を口に含み、「行くぜ!」

    ・ミサイルをレギーラに命中させる。

    ・囮となってレギーラの攻撃をかわす。

    ・吹き飛ばされ、ついに変身!レギーラの光弾をスパークシールドで跳ね返す360度回転カット。

    ・これは半径分を撮り、セットを組み替えてもう反対側を撮り、途中の爆発のタイミングで上手く繋いだという。村石監督が『ティガ』(1996)の頃からやりたかった課題カットだったそうだ。

    ・マクシウムカノンを撃とうとした際に光線で縛られるが、マクシウムソードで光線ロープを斬る。

    ・一刀両断!技名はソードスラッシュ。

    ・逃げようとするレギーラだが「お前はもう死んでいる」パターン。空中で爆散する。

    ・仲間に謝罪し、隊長からバッジを無事に返してもらうカイト。

     主人公が思い上がってウルトラマンに変身を拒否されるという、人間がウルトラマンと一体となるシリーズではよくある変身不能回。暗雲垂れ込めるカイトの心に、たった一人の少女が差し出したひと粒の飴玉が光明をもたらす展開が最高に良い。


    cf.)『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

    cf.)変身不能回の原点『帰ってきたウルトラマン』第2話「タッコング大逆襲」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6441050.html

    cf.)『ウルトラマンダイナ』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6682150.html

    cf.)『ウルトラマンコスモス』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6751477.html

    cf.)『ウルトラマンゼット』の変身不能回はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6433016.html

    [参考]
    DVD『ウルトラマンマックス』©2005円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンマックスの登場怪獣
    https://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%a5%ec%a5%ae%a1%bc%a5%e9
    https://ja.wikipedia.org/wiki/鎗田千裕
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     『ウルトラマンマックス』(2005)第15話「第三番惑星の奇跡」は完全生命体イフが登場する三池崇史監督回。脚本はNAKA雅MURA。

    街中に落ちてきた白い物体。DASHが焼き払おうと攻撃したら、同じ攻撃で反撃してきた。攻撃すればする程、その攻撃を吸収し強くなる。マックスの必殺技マクシウムカノンで一度は爆散するが再生、マクシウムカノンで反撃してきた。ミズキが盲目の少女・アッコのために守ろうとした公会堂も破壊されてしまう。

    ・防災頭巾をかぶって炎に包まれた街を泣きながら歩くアッコ。まるで空襲の後の焼け野原だ。戦争を想起させる絵作り。

    ・十字架が無数に存在する引きのカット。撮影では実際に火が使われており、子役もよく頑張ったなと思う。アッコを演じたのは佐々木麻緒。三池崇史監督の作品によく登場しており、監督から信頼される名子役。この回では涙をたくさん流し、実にいい表情をしている。舞台『おしん』(2008)ではおしん役を演じている。2012年以降、出演歴がないので引退したのではないかと思われる。

    ・イフの前でフルートを吹くアッコ。曲はショパンの練習曲作品10-3「別れの曲」。ここの佐々木麻緒の表情も絶妙。

    ・この回はミズキの回でもある。イフに一度向けた銃を下ろし、見つめるミズキ。
    三池崇史監督の演技指導も熱がこもったシーン。「結論を出さないで」という監督のオーダーに対し、ミズキを演じた長谷部瞳もそれに応えている。因みに長谷部瞳は『ウルトラマンジード』(2017)で伊賀栗レイトの妻・伊賀栗ルミナ役を演じている。また、『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014)で野々村彩香役も演じた。CMに出演する旅に「あの美女は誰?」と問い合わせが殺到する「CM美女」と呼ばれていた。

    ・イフは楽器を身に纏い、マックスに誘導され宇宙へ。月の近くに光っているのはウルトラの星だろうか。もしウルトラの星だとすると、イフの行き先は宇宙の大海原ではなくウルトラの星なのかもしれない。因みに、イフの胸には小さなハートの意匠があしらわれている。

    ・「攻撃には攻撃。音楽には音楽か。世界は美しい。」ヒジカタ隊長の名台詞。

    ・DVDには特典映像としてもう一つの結末が収録されている。三池監督らしい遊び心で作られた。
    アッコとミズキが乗ったダッシュアルファを落としてしまうマックス。そのあとイフの唸り声が。

     サブタイトルは『ウルトラセブン』(1967)第43話「第四惑星の悪夢」にインスパイアされたものだろうが、内容的にはあまり関係がない。内容でいえば、『セブン』第26話「超兵器R1号」が想起される。ギエロン星獣は強さを増すわけでないが、彼も再生怪獣だった。ダンの名台詞「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」は当時の米ソ間の軍拡競争が背景にあると言われているが、それは今も続き、日本も憎しみの連鎖からは脱却できていない。「すべての武器を楽器に」と言ったのは喜納昌吉だったが、今作はそれを体現した作品となった。涙なしでは観られない1話である。


    cf.)『ウルトラマンマックス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5997988.html

    [参考]
    DVD『ウルトラマンマックス』©2005円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/長谷部瞳
    https://ja.wikipedia.org/wiki/佐々木麻緒
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     2005年に放送された『ウルトラマンマックス』は「原点回帰の王道路線」をテーマに、親子で楽しめる作品作りが目指された。これは前作『ウルトラマンネクサス』(2004)が重くシリアスな内容となり低年齢層の視聴者が離れてしまい、放送期間が短縮される結果に終わったためである。『ウルトラQ dark fantasy』(2004)で功績を残した八木毅がチーフプロデューサー兼メイン監督を担当した。

    cf.)前作『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5869472.html

    cf.)『ウルトラQ dark fantasy』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5984914.html

     最初にまとめられた企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラゼノン(仮)」には、初代『ウルトラマン』をリスペクトすることが謳われ、「ウルトラマンとは何だったかを正面から捉え直し、原型を抽出し、よかった点を再確認して作品を製作していく」ということをスローガンにすると記載された。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

     次の企画書「21世紀版 空想科学特撮シリーズ ウルトラマンマックス」では、ヒーローのカッコよさ、アクションのダイナミズムを、従来の特撮と最新VFX技術を融合させて描くこと。ストーリーは1話完結を基調とし、シンプル且つ明るい爽快感あふれるエンターテインメントを作品カラーとすることなどが強調された。「マックス」とは、製作TV局であるCBCの岡﨑剛之プロデューサーが「マックスなパワーと魅力を備えたヒーローに育つように」との想いを込めて命名したものである。

     製作陣については、初代『ウルトラマン』に馴染み深い古参の上原正三、実相寺昭雄、飯島敏宏。平成ウルトラシリーズを支えてきた村石寛實、川上英幸、太田愛。実力派映画監督である金子修介、三池崇史など、監督11名、脚本家18名という、歴代ウルトラシリーズ史上最多のクリエイターがスタッフとして参加している。これにより、1話ごとのバリエーションが増え、作家の個性際立つ魅力ある シリーズとなった。

     マックスはM78星雲出身。これはパイロット版を作成した金子修介監督が、それまでの平成ウルトラシリーズを知らず、「ウルトラマンならM78星雲出身だろう」と思っていたからとのこと。しかし作品の自由度を増すために、世界観は昭和シリーズと必ずしも繋がってはいない。映画版も製作されず、平成シリーズの中で唯一タイプチェンジしない主役ウルトラマン。

     マックスのデザインは丸山浩が担当。造型は香西伸介。マスクはセブンタイプを基調とし、アイ・スラッガーにあたるマクシウムソードは取り外し式にすると禿げているように見えることから、収納式にした。プレックスによる初期案ではウルトラマンフェニックスやウルトラマンウィングなどといった名称が用いられており、フェニックスをあしらった胸の意匠にも反映されている。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    cf.)セブンのデザインについてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5882978.html


     第13話・第39話に登場するウルトラマンゼノンのデザインも丸山浩が担当。内山まもるの漫画『ザ・ウルトラマン』に登場するウルトラ戦士メロスをモチーフとしており、仮名称は「ゾファー」。エルビス・プレスリー風にもみ上げを長くしたという。因みに、スーツアクターはフランス出身のケフィ・アブリック。

     全39話で終了したが、続く『ウルトラマンメビウス』で1年間50話のシリーズが出来るようになったことを考えると、見事にウルトラの原点回帰・王道路線復活を果たしたといえる作品である。

    cf.)次作『ウルトラマンメビウス』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6016964.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラマンマックス』©2005円谷プロ・CBC
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンマックス
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