『ウルトラマンオーブ』(2016)には「エピソード10構想」というものが存在する。これは、メイン監督・田口清隆とシリーズ構成の中野貴雄によってまとめられた私案である。中には映像化されていないものもあり、『ウルトラマンオーブ 完全超全集』(出版:小学館)にあらすじだけ収録されている。
第1章「命の木」編は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』で映像化されている。
第2章「俺は銀河の渡り鳥」編は未映像化。ガイは4つのエレメントをオーブカリバーに集めるミッションを与えられ、宇宙を渡り歩く。一方、ジャグラーは傭兵として様々な惑星の戦争に関わり、心の闇を深めていく。
エピソード2-1「宝石惑星は永遠に」宝石惑星コボルでの出来事。スリの少年ショーティーや女預言者ムルナウが登場する。土のエレメントを入手。
エピソード2-2「深淵より出づる者たち」水の惑星ヌオックでの出来事。ギブリ族とシロッコ族が争う中、海底怪獣が出現する。水のエレメントを入手。
エピソード2-3「ファイアーボール作戦」火山惑星ガヌン・アピでの出来事。オルロック伯爵やガピヤ星人サデス、そしてマグマ怪獣ゴラが登場。火のエレメントを入手。
エピソード2-4「風の星の用心棒」風の惑星ギレルモでの出来事。ザルタナ星人、ナックル星人・ラモン兄弟が登場。ダイヤモンド新星の爆発の下、ガイとジャグラーが一戦交える。風のエレメントを入手。
第3章「ブラックホールを盗んだ男」編は未映像化。刑務所惑星484での出来事。ジャグラーと危険な能力を持つ少女ビランキが登場。ジャグラーの作ったバルンガボムを巡り、黄金の銀河に浮かぶオーロラの下で戦いが巻き起こる。その後、ガイとジャグラーの元にオーブリングとダークリングがそれぞれもたらされる。
第4章「激闘!イシュタール文明」編は未映像化。イシュタール文明に魔王獣マガタノゾーアが出現。ガイはこれを倒し、オーブリングでカード化。
第5章「ルサールカより愛をこめて」編は未映像化。(一部はテレビシリーズで回想シーンあり)
エピソード5-1「ルサールカより愛をこめて」ガイとナターシャの物語。キングザウルス二世や超コッヴ、プリズ魔、そしてマガゼットンが登場。ガイは戦いの末に、オーブカリバーもオーブオリジンの姿も失ってしまう。
エピソード5-2「空飛ぶ円盤の謎を追え!」バーレスク諸島・コーラルビーチでの出来事。スカダー大尉、ビランキ、ジャグラーが登場。円盤生物ハングラーをスペシウムゼペリオンが倒す。
第6章「さすらいの太陽」編はテレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』で映像化されている。
エピソード6-0「オーバーチュア=序曲」セーヴェル諸島にペギラが登場。
第7章「宇宙魔女賊ムルナウの逆襲・サデスの帰還」編は『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』(2017)で映像化されている。
第8章「超空大凶獣デザストロ」編は未映像化。ゼロ、エックス、そしてデザストロが登場。
第9章「冥府魔道の使者」編は『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』で映像化されている。
第10章「渡り鳥、宇宙(そら)を行く」編は未映像化。ガイ、ジャグラー、ビランキ。三者三様の思惑をはらんで、冒険は果てしなく続く。
以上の10構想は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』製作が決まり、テレビシリーズとの間に起こった出来事を補完したいという思いから、中野貴雄が経営する「大怪獣サロン」で酒を飲みながら1日で10本分の構想を2人で作ったという。
テレビシリーズの最終話でジャグラーの台詞に出てくる「ダイヤモンド新星の爆発」や「黄金の銀河に浮かぶオーロラ」とはこのことだったのか、という伏線回収もある。
ガイとジャグラーがどういう経験を経てあのようなキャラクターになったのかが分かる仕立てになっており、できることならぜひ映像化してほしいエピソードばかりである。とくに、ジャグラーに恋する少女ビランキを映像化するとしたら誰がキャスティングされるのか、気になるところ。。。
未映像化のエピソードに関しても、なかの☆陽による絵コンテは存在する。映像化が難しいのであれば、せめてボイスドラマで聴いてみたいものだ。
cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6231535.html
[参考]
『ウルトラマンオーブ 完全超全集』編著:てれびくんデラックス 出版:小学館
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第1章「命の木」編は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』で映像化されている。
第2章「俺は銀河の渡り鳥」編は未映像化。ガイは4つのエレメントをオーブカリバーに集めるミッションを与えられ、宇宙を渡り歩く。一方、ジャグラーは傭兵として様々な惑星の戦争に関わり、心の闇を深めていく。
エピソード2-1「宝石惑星は永遠に」宝石惑星コボルでの出来事。スリの少年ショーティーや女預言者ムルナウが登場する。土のエレメントを入手。
エピソード2-2「深淵より出づる者たち」水の惑星ヌオックでの出来事。ギブリ族とシロッコ族が争う中、海底怪獣が出現する。水のエレメントを入手。
エピソード2-3「ファイアーボール作戦」火山惑星ガヌン・アピでの出来事。オルロック伯爵やガピヤ星人サデス、そしてマグマ怪獣ゴラが登場。火のエレメントを入手。
エピソード2-4「風の星の用心棒」風の惑星ギレルモでの出来事。ザルタナ星人、ナックル星人・ラモン兄弟が登場。ダイヤモンド新星の爆発の下、ガイとジャグラーが一戦交える。風のエレメントを入手。
第3章「ブラックホールを盗んだ男」編は未映像化。刑務所惑星484での出来事。ジャグラーと危険な能力を持つ少女ビランキが登場。ジャグラーの作ったバルンガボムを巡り、黄金の銀河に浮かぶオーロラの下で戦いが巻き起こる。その後、ガイとジャグラーの元にオーブリングとダークリングがそれぞれもたらされる。
第4章「激闘!イシュタール文明」編は未映像化。イシュタール文明に魔王獣マガタノゾーアが出現。ガイはこれを倒し、オーブリングでカード化。
第5章「ルサールカより愛をこめて」編は未映像化。(一部はテレビシリーズで回想シーンあり)
エピソード5-1「ルサールカより愛をこめて」ガイとナターシャの物語。キングザウルス二世や超コッヴ、プリズ魔、そしてマガゼットンが登場。ガイは戦いの末に、オーブカリバーもオーブオリジンの姿も失ってしまう。
エピソード5-2「空飛ぶ円盤の謎を追え!」バーレスク諸島・コーラルビーチでの出来事。スカダー大尉、ビランキ、ジャグラーが登場。円盤生物ハングラーをスペシウムゼペリオンが倒す。
第6章「さすらいの太陽」編はテレビシリーズ『ウルトラマンオーブ』で映像化されている。
エピソード6-0「オーバーチュア=序曲」セーヴェル諸島にペギラが登場。
第7章「宇宙魔女賊ムルナウの逆襲・サデスの帰還」編は『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』(2017)で映像化されている。
第8章「超空大凶獣デザストロ」編は未映像化。ゼロ、エックス、そしてデザストロが登場。
第9章「冥府魔道の使者」編は『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』で映像化されている。
第10章「渡り鳥、宇宙(そら)を行く」編は未映像化。ガイ、ジャグラー、ビランキ。三者三様の思惑をはらんで、冒険は果てしなく続く。
以上の10構想は『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』製作が決まり、テレビシリーズとの間に起こった出来事を補完したいという思いから、中野貴雄が経営する「大怪獣サロン」で酒を飲みながら1日で10本分の構想を2人で作ったという。
テレビシリーズの最終話でジャグラーの台詞に出てくる「ダイヤモンド新星の爆発」や「黄金の銀河に浮かぶオーロラ」とはこのことだったのか、という伏線回収もある。
ガイとジャグラーがどういう経験を経てあのようなキャラクターになったのかが分かる仕立てになっており、できることならぜひ映像化してほしいエピソードばかりである。とくに、ジャグラーに恋する少女ビランキを映像化するとしたら誰がキャスティングされるのか、気になるところ。。。
未映像化のエピソードに関しても、なかの☆陽による絵コンテは存在する。映像化が難しいのであれば、せめてボイスドラマで聴いてみたいものだ。
cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6231535.html
[参考]
『ウルトラマンオーブ 完全超全集』編著:てれびくんデラックス 出版:小学館
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