たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラQ

     『ウルトラQ』(1966)に登場したガラモン。その着ぐるみが盗難に遭ったことがある。

     某デパートからガラモンの着ぐるみの貸し出しを依頼され、円谷プロの担当者が怪獣倉庫に着ぐるみを取りに行ったところ、なぜかガラモンの着ぐるみだけが無かった。

     その3日程後、当時円谷プロがあった世田谷区砧から近い馬事公苑付近を「怪獣が歩いていた!」という情報が入る。円谷プロの者が現地に向かったところ、馬事公苑横の空き地に着ぐるみが捨ててあるのを発見。無事救出できたという。ファンのいたずらだったのだろうか。

     素人がひとりで着ぐるみを着ると、脱げなくなったり、呼吸困難で最悪の場合、窒息に至ることも考えられるため、関係者は冷汗三斗の思いだったそうだ。死者が出なかったようで何よりである。

     因みに、当時の怪獣1体の貸し出し金額は5000円だったと言われている。


    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS

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     『ウルトラQ』(1966)で度々登場する星川航空のシーンは、調布飛行場にて営業していた「三ツ矢航空」を借りてロケ撮影されていた。

     しかし、世間で実際の事件が発生すると、取材でヘリやセスナが全てそちらに出払ってしまい、早朝ロケで現地を訪れても、何の撮影も出来ずに終わってしまうこともあったようだ。

     因みに、「三ツ矢航空」はその後、「東邦航空」と名前を変え、現在も運営を続けている。

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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     『ウルトラQ』(1966)のメインタイトルといえば、あの何とも言えない不気味で不可解な音と、渦巻き状のマーブル模様が次第に「ウルトラQ」の文字に変わっていく様が思い出される。

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6654971.html

     これはどのように作られたのだろうか。

     このオープニングを作り出したのは、高野宏一を中心とした特撮班である。底に2個のスクリューを付けた現像箱に黒の墨汁を混ぜた洗濯ノリを満たし、その上に白い粉をロゴの形に合わせてまぶす。その後、手動でスクリューを回して文字が崩れていく様を撮影。それを逆回転させたものである。

     BGMに関しては、特殊楽器の奏者・渡邊淳が持参したウッドブロックや胡弓、玩具を使って録音された音を使っている。

     「もしも自然界のバランスが崩れたら」という主旨で、四次元的なアンバランス・ゾーンを表現した見事なメインタイトルとなった。当初は「UNBALANCE」という企画名で、SF寄りの内容を目指していたが、途中から怪獣特撮寄りの「ウルトラQ」となった本作。メインタイトルだけを見ると、SFやホラーが前面に出たシリーズのようにも思える。

     因みに、次作『ウルトラマン』(1966)のオープニングタイトルは、黄・黒・青といった色を使ったカラー版の「ウルトラQ」のタイトルが同様の方法で浮かび上がり、そこから赤バックに切り替わり「ウルトラマン」という白抜きの文字が出てくるという、革新的で画期的であることを印象付けるものとなっている。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6642931.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
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     『ウルトラQ』(1966)第9話「クモ男爵」で、最後に炎上し崩れ落ちる洋館。

     ガラガラと音を立てて落ちる瓦礫、立ち昇る炎・・・。映像の迫力に圧倒されていると見落としてしまいそうだが、実は壁を壊す人間の手が一瞬映っている。これはスタッフの手。誤って映りこんでしまったようだ。

     監修の円谷英二の目に引っ掛からず、そのまま放送されてしまったようだ。

     因みに、2011年に発売された『総天然色ウルトラQ』では合成処理でこの手は消され、炎が追加されている。

     まだ若いスタッフたちの試行錯誤の連続だった特撮現場。円谷英二のダメ出しによる撮り直しも多かったようだ。破壊シーンでNGが出ればまた作り直し。緊張感のある現場だったに違いない。ぎこちない動きに、観ている視聴者をもハラハラドキドキさせる。逆にあら捜しをする楽しみ方もある。

     アナログ特撮のひとつの魅力でもある。

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6654971.html

    [参考]
    DVD『ウルトラQ』©1966円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ

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     ウルトラシリーズは初代『ウルトラマン』(1966)が最初の出発点と思われがちだが、実は違う。その前に放送されていた礎的番組がある。その名も『ウルトラQ』。1966(昭和41)年1月2日から7月3日まで、TBS系列で27話が放送された(28話目は再放送時に初めて放送)。武田薬品工業による一社提供番組だった。


     特撮を指揮した『ゴジラ』(1954)の大ヒットをきっかけに一躍有名になった円谷英二。自身が1963年に設立した円谷プロダクション(当時は円谷特技プロダクション)とフジテレビとの間で、特撮番組「WoO」の企画が進行していた。これはフジテレビ演出部にいた英二の次男・皐(のぼる)の発案。母星を失って地球に漂着した友好的なアメーバ状の宇宙生物・WoOと、カメラマンのコンビが数々の怪事件を解決するという内容だった。

     一方、TBSとの間では特撮番組「UNBALANCE」の企画が進行していた。これはTBS映画部にいた英二の長男・一が繋いでいた。自然界の均衡が崩れた世界「アンバランス・ゾーン」に起こる怪現象を描く内容。

     これらの作品を製作するため、英二は当時世界に2台しかなかったアメリカ・オックスベリー社の最新光学合成撮影機「オプチカルプリンター 1200シリーズ」を発注。代金はフジテレビに賄ってもらう算段でいたが、土壇場で「WoO」の製作が頓挫したため、オプチカルプリンター購入のキャンセルを申し入れた。しかし、既に船で日本に輸送中だったためキャンセルは叶わず、当時の価格で約4000万円(約12万ドル)の負担元を慌てて探すことに。(当時の公務員の初任給は約2万円だった。)

     幸い、TBS映画部に在籍していた長男・一の口添えのおかげで、TBSが購入することになり、1964年8月には検討段階にあった企画「UNBALANCE」の製作が正式に決定した。この時点では1クール13本、製作費は破格の7000万円がTBSから支給され、1本約500万円。当時は30分もののテレビ映画相場が1本150万円だったことを考えると、「世界のツブラヤ」の手腕に相当期待が掛かっていたものと思われる。事実、本作は海外販売を前提としていた。

     当初は、アメリカのSFテレビドラマ『トワイライト・ゾーン』(1959)や『アウター・リミッツ』(1963)を意識した怪奇現象中心の作風が目指された。しかし、製作途中で路線変更がなされる。TBSプロデューサー・栫井巍が日曜夜7時という放送時間帯を考慮し、対象視聴者を子どもに引き下げ、怪獣を多く出すよう指示。

     それに伴い、番組名も『ウルトラQ』に変更。これは東京オリンピックの体操競技で流行した難易度を表す言葉「ウルトラC」と「Question」の「Q」を掛け合わせたものだ。


     放送順も熟慮が重ねられた末、怪獣路線であることをアピールすべく、怪獣が2体も登場する「ゴメスを倒せ!」が第1話となった。このような経緯で、SF、ホラー、ファンタジー、怪獣が混在するバリエーション豊富なラインアップとなったのである。

     メインライターは金城哲夫。28本中、12本の脚本を手掛け、シリーズ構成や各脚本家への発注も担当し、プロデューサー的な役割も精力的にこなしている。

     放送が始まると、視聴率が常時30%を超える爆発的人気を獲得。日本全国に怪獣ブームを巻き起こすこととなり、次作『ウルトラマン』の大ヒットの礎となる。

     ウルトラシリーズの歴史的第一作目は、オプチカルプリンターの大ピンチや路線変更といった紆余曲折を乗り越え、こうして世に放たれたわけである。

     モノクロ作品であるが、放映45周年となる2011年、『総天然色ウルトラQ』としてカラー化されたDVDとBDが発売されている。

    cf.)次作『ウルトラマン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6642931.html

    cf.)メインタイトルのマーブル模様についてはこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/7339569.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ

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