たかの特撮ブログ

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ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラQ

     ウルトラシリーズは初代『ウルトラマン』(1966)が最初の出発点と思われがちだが、実は違う。その前に放送されていた礎的番組がある。その名も『ウルトラQ』。1966(昭和41)年1月2日から7月3日まで、TBS系列で27話が放送された(28話目は再放送時に初めて放送)。武田薬品工業による一社提供番組だった。



     特撮を指揮した『ゴジラ』(1954)の大ヒットをきっかけに一躍有名になった円谷英二。自身が1963年に設立した円谷プロダクション(当時は円谷特技プロダクション)とフジテレビとの間で、特撮番組「WoO」の企画が進行していた。これはフジテレビ演出部にいた英二の次男・皐(のぼる)の発案。母星を失って地球に漂着した友好的なアメーバ状の宇宙生物・WoOと、カメラマンのコンビが数々の怪事件を解決するという内容だった。

     一方、TBSとの間では特撮番組「UNBALANCE」の企画が進行していた。これはTBS映画部にいた英二の長男・一が繋いでいた。自然界の均衡が崩れた世界「アンバランス・ゾーン」に起こる怪現象を描く内容。

     これらの作品を製作するため、英二は当時世界に2台しかなかったアメリカ・オックスベリー社の最新光学合成撮影機「オプチカルプリンター 1200シリーズ」を発注。代金はフジテレビに賄ってもらう算段でいたが、土壇場で「WoO」の製作が頓挫したため、オプチカルプリンター購入のキャンセルを申し入れた。しかし、既に船で日本に輸送中だったためキャンセルは叶わず、当時の価格で約4000万円(約12万ドル)の負担元を慌てて探すことに。(当時の公務員の初任給は約2万円だった。)

     幸い、TBS映画部に在籍していた長男・一の口添えのおかげで、TBSが購入することになり、1964年8月には検討段階にあった企画「UNBALANCE」の製作が正式に決定した。この時点では1クール13本、製作費は破格の7000万円がTBSから支給され、1本約500万円。当時は30分もののテレビ映画相場が1本150万円だったことを考えると、「世界のツブラヤ」の手腕に相当期待が掛かっていたものと思われる。事実、本作は海外販売を前提としていた。

     当初は、アメリカのSFテレビドラマ『トワイライト・ゾーン』(1959)や『アウター・リミッツ』(1963)を意識した怪奇現象中心の作風が目指された。しかし、製作途中で路線変更がなされる。TBSプロデューサー・栫井巍が日曜夜7時という放送時間帯を考慮し、対象視聴者を子どもに引き下げ、怪獣を多く出すよう指示。

     それに伴い、番組名も『ウルトラQ』に変更。これは東京オリンピックの体操競技で流行した難易度を表す言葉「ウルトラC」と「Question」の「Q」を掛け合わせたものだ。


     放送順も熟慮が重ねられた末、怪獣路線であることをアピールすべく、怪獣が2体も登場する「ゴメスを倒せ!」が第1話となった。このような経緯で、SF、ホラー、ファンタジー、怪獣が混在するバリエーション豊富なラインアップとなったのである。

     メインライターは金城哲夫。28本中、12本の脚本を手掛け、シリーズ構成や各脚本家への発注も担当し、プロデューサー的な役割も精力的にこなしている。

     放送が始まると、視聴率が常時30%を超える爆発的人気を獲得。日本全国に怪獣ブームを巻き起こすこととなり、次作『ウルトラマン』の大ヒットの礎となる。

     ウルトラシリーズの歴史的第一作目は、オプチカルプリンターの大ピンチや路線変更といった紆余曲折を乗り越え、こうして世に放たれたわけである。

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     モノクロ作品であるが、放映45周年となる2011年、『総天然色ウルトラQ』としてカラー化されたDVDとBDが発売されている。

    cf.)「特撮のDNA」での展示はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/7737795.html


    cf.)次作『ウルトラマン』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6642931.html

    cf.)メインタイトルのマーブル模様についてはこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/7339569.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ

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     『ウルトラQ』(1966)第14話「東京氷河期」は2回目のペギラ登場回。脚本は山田正弘。監督は野長瀬三摩地。特技監督は川上景司。

    ・約150tもある旅客機・ボーイング707型機が空中で止まり、墜落!

    ・管制塔を横切る黒煙。これはまさか。

    ・羽田空港が氷漬け。「レーダー不能です!」「真冬になってしまったんです!」と連絡する管制官を演じるのは杉裕之。
    『怪奇大作戦』(1968)第2話「人喰い蛾」で倉本役、第20話「殺人回路」で岡役を演じている。
    インテリ風な髪型が印象的だ。

    もう一人奥にいる管制官は伊藤実。第15話「カネゴンの繭」の銀行員役や第27話「206便消滅す」の管制官役でも出演している。
    『ウルトラマン』(1966)第30話「まぼろしの雪山」の猟師役、第32話「果てしなき逆襲」の現場主任役、
    『ウルトラセブン』(1967)第7話「宇宙囚人303」のハンター木村役、第31話「悪魔の住む花」の高田医師役、
    『帰ってきたウルトラマン』(1971)第4話「必殺!流星キック」の警察官役も演じている。


    ・日曜版のネタを探す由利子は上野駅に来ていた。
    一緒にいる秀山記者を演じるのは野本礼三。『ウルトラマン』(1966)第13話「オイルSOS」でタンクローリー運転手役も演じている。2006年に亡くなっている。享年75歳。

    ・「僕にはただ死ぬためにだけ集まってくるアリのように見える」というリルケの台詞を用い、「東京は苦い砂糖なのよ」と語る由利子。塀から落ちた由利子を笑う少年・沢村治夫。蒸発した父の捜索記事を書いてもらう為、毎日新報を探しているという。

    ・一方、星川航空ではセスナには見知らぬ男が乗り込んで眠っていた。どうやら酔っ払いのようだ。季節労務手帳を発見。農閑期に都会に働きに出る季節労働者らしい。


    ・大寒波の原因を追って、南極探検の経験がある万城目を訪ねる由利子。万城目はペギラの仕業ではないかと推測する。

    ・デスクに一旦ペギラ説を否定され、治夫少年の取材にあたる由利子。父の名前は沢村照男。元ゼロ戦のパイロットで、今は出稼ぎ労働者。

    ・ペギラ出現!窓ガラスの割れ方とそこから覗く由利子の構図が最高に良い。


    ・百貨店ビルを粉砕するペギラ。大迫力の破壊シーンだ。このときの泣き声は『大怪獣バラン(1958)』の流用。

    スーツアクターは清野幸弘。クレジットは弘幸となっているが、誤り。
    清野幸弘は『ウルトラマン』(1966)ではチャンドラー、ドドンゴ、ペスター、再生テレスドンを演じた。中でもペスターは、一緒に着ぐるみに入った荒垣輝雄と共に、特撮プール内で大量の弾着を浴び、火の海ともいうべき状況で撮影。死ぬ思いだったそうだ。

    南極が原発事故で温暖化してしまったため、北極へ移動をする途中、東京で休憩しに来たと推測されている。この件にも原発が一枚噛んでいる。


    ・冷凍ガスで車ごと宙に舞ったが、なんとか助かった由利子たち。わずかに開いた車のドアから治夫少年を出し、星川航空へ急がせる。

    ・途中、治夫少年はペギラに襲われてしまう。ペギラとの合成カットや雪の坂に滑り落ちる特撮もインパクトがある。

    ・眠っていた男は沢村照男。銃と(盗んだ?)宝石を持っていた。ペギミンHでペギラを追い払う作戦にセスナを使わなければならないのに、沢村は銃で脅しながらセスナを逃亡に使おうとする。「あんな東京なんか一回氷詰めになって、消毒された方が住みよくなるぜ」

    しかし、突如星川航空に現れた自分の息子・治夫と運命の再会を果たすこととなる。治夫は寒さで瀕死の状態。それを見た沢村は万城目に治夫を預ける。態度の変わり様が凄い。


    ・「見ろ!あの空を。この天候で飛べるのは俺だけだ」暗雲たれこめる空を指差す沢村。まるでこの先の死を暗示するかのようだ。
    沢村照男を演じるのは有馬昌彦。
    『ウルトラマンレオ』(1974)第32話「日本名作民話シリーズ!さようならかぐや姫」で弥生の父親役も演じている。
    特撮や時代劇への出演が多い。1991年に膵臓癌で亡くなっている。享年66歳。

    ・セスナ内部からの合成カット。眼玉の裏から黒目を描いているため、光の加減や角度で黒目が光に溶けて白目がちになるペギラの形相が凄まじい。

    ・「治夫・・・」とつぶやき、ペギラに正面衝突をする沢村照男。ペギミンHは見事爆発した。ミサイルでもびくともしなかったペギラだが、この特攻により、耐えかねて東京を飛び去る。


    ・去り際にも黒煙を撒き散らすペギラ。まるで原爆の煙のようだ。「自分なりのゴジラを撮りたい」という想いだった野長瀬三摩地。ゴジラも原爆が原因だったため、ペギラにも原爆を連想させる要素を採り入れたと思われる。

    ・電車で万城目一行に笑顔でさよならを言う治夫。

    ・その隣の席には父の遺骨が。


    ・ほぼ無表情で遺骨を見つめる治夫。だが一瞬、泣きたいのを堪えるような表情を見せる。この匙加減がたまらない。
    沢村治夫少年を演じたのは佐藤英明。脚本の山田正弘お気に入りの名子役である。
    『ウルトラマン』(1966)第9話「電光石火作戦」で少年キャンプ団の一員も演じている。


     「自分なりのゴジラ」を追究した野長瀬三摩地監督がもう一度ペギラを使って描いた渾身の1話。製作順も後半期のため、特撮スタッフの技術が確立されつつあり、なかなか見応えがある。大都市の破壊が映画のスクリーンではなく、テレビのブラウン管で行われるため、アップを意図的に多用したカットが多いのも特徴だ。

     東京を雪で覆うということを説得力ある特撮映像として、しかも映画ではなくテレビで見せているところが素晴らしい。

     原発、黒煙、ミサイル、ゼロ戦、特攻・・・と「戦争の傷跡」を忘れまいとするピースが散りばめられている。歯科医・小林晋一郎が「微睡の客」と称したペギラだが、繁栄を謳歌する東京の象徴・百貨店ビルを豪快に破壊する様は、行き過ぎた成長主義への警鐘のようにも見える。かつてはゼロ戦パイロット(ゼロ戦パイロットといえばなかなかなれない。操縦士の中ではエリート中のエリート扱い)だったが季節労働者になり悪事に手を染め落ちぶれた父親が出てくる点も「格差の告発」という点で見逃せない。実際、高度成長期には自分を見失い蒸発する父親が多かったという。「蒸発」に関しては最終話の「あけてくれ!」の方でもクローズアップされている。

     因みに、この「東京氷河期」の放送は航空機事故の影響で2度も延期となっている。

    cf.)延期の詳細についてはこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6366088.html

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6654971.html

    cf.)ペギラ初登場回「ペギラが来た!」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6605555.html

    cf.)ペギラ登場の『ウルトラマンゼット』第5話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6593557.html


    [参考]
    DVD『ウルトラQ』©1966円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/杉裕之
    https://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤実
    https://ja.wikipedia.org/wiki/野本礼三
    https://ja.wikipedia.org/wiki/清野幸弘
    https://ja.wikipedia.org/wiki/有馬昌彦
    https://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%a5%da%a5%ae%a5%e9

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     『ウルトラQ』(1966)第5話「ペギラが来た!」はペギラの初登場回。脚本は山田正弘。監督は野長瀬三摩地。特技監督は川上景司。

    ・南極基地へ向かう極地観測船・「鷹丸」。割れた氷河の表現が素晴らしい。現代では予算等の問題でなかなかこれほどのセットは実現できないのではないか。

    ・突如黒煙が流れ吹く。これが実はペギラ。

    ・船が揺れ怪我を負ってしまう万城目。失踪した野村隊員の調査で船に乗り込んでいた。


    ・転んだ拍子に久原羊子隊員と接触。転び方がわざとらしく、故意に抱いているように見えなくもない。

    ・突然の大寒波に「予想外に早く冬が来た」という認識の乗組員一同。機材も食料も不十分で越冬はできない見立て。雪上車での輸送に切り替える案が出、「私がやります」と伊東隊員が立ち上がる。イケメンだ。

    ・ペギラの冷凍ガスの影響で4tもある雪上車が舞い上がる。伊東隊員は無事だろうか。これは当時、「超低温の状況下では無重力現象が発生する」という学説があったためのアイデアだと思われる。いわゆるトンデモ学説である。


    ・外は寒すぎ、雪上車が舞い上がる怪現象もあったため、伊東隊員の捜索は見送られる。3年前行方不明になった野村隊員も伊東隊員のような目に遭ったのではないかと推論する万城目。それに現実的な点から反論する鈴木副隊長。髭がダンディだ。声を当てているのは内海賢二。

    ・外に出ようとして断念した久原隊員の目前で、雪上車が浮かぶ。ドアの隙間から入ってきた風に無重力化の作用があるらしい。

    ・一瞬、ペギラが悪魔のように見えるシーン。この顔は子どもにはトラウマになりそうだ。


    ・瀕死の状態で還ってきた伊東隊員。「怪物だ。氷の化け物。いや動物だ。とても大きい。」と、うわ言を言う。心配そうな顔で見下ろす天田隊長を演じるのは松本克平。1995年に亡くなっている。享年90歳。

    ・久原隊員が振り返るとすぐ後ろに凄い形相の伊東隊員が。「野村だ・・・」
    伊東隊員を演じたのは伊吹徹。
    東宝俳優で、ゴジラシリーズへの出演も多い。

    ・暴れる伊東隊員を押さえつけて再び寝かせる。久原隊員が鎮静剤を打ったようだ。


    ・密かに野村隊員の捜索に出る久原隊員。

    ・雪上車で久原隊員の跡を追う一同。

    ・気を失った久原隊員と、氷漬けになって死んでいる野村隊員を発見。


    ・氷山の山影からペギラ出現!「自分なりのゴジラを目指したい」という想いだった野長瀬三摩地監督。『ゴジラ』(1954)で大戸島にゴジラが出現するシーンと似ており、オマージュだと見る人もいる。

    ・思わずあとずさりする一同。足音を立てないように後ろに下がる動作がいかにもリアル。

    ・ペギラの冷凍ガスで雪上車が舞い上がる。万城目や隊員たちも舞い上がる。よく見ると、人間が雪上車にぶつかっている。飛んでいるのはもちろん人形。


    ・氷原で意識を取り戻す万城目と久原隊員。実は野村隊員の婚約者だった久原隊員。野村隊員の傍で生きながらえていた犬の三郎が食べていた苔から、ペギラの弱点を推測する。

    ・ペギラがマイナス130度の冷凍光線を吐くことや、その際、反重力現象が起こることが判明。

    ・三郎が食べていた苔をアザラシに食べさせたら死んでしまったという。苔から採取したペギミンHを開発した久原隊員。

    久原羊子隊員を演じたのは田村奈巳。
    本作の江戸川由利子役や『ウルトラマン』の女性隊員役の候補にも名前が挙がっていた人気女優。
    『ウルトラマン』(1966)第35話「怪獣墓場」の月ロケットセンター職員役や、
    『ウルトラセブン』(1967)第26話「超兵器R1号」の前野律子博士役、そして
    『怪奇大作戦』(1968)第8話「光る通り魔」の林洋子役を演じている。


    ・ペギラの表情がいい。眼玉の裏から黒目を塗っているため、目の光の加減や角度によって、黒目が光の中に溶け、白目がちな凄みのある表情となる。牙の形状や左右非対称の鼻の孔の形、体の表面に生えている産毛なども生物らしさがあって秀逸。
    スーツアクターは清野幸弘。
    名前の由来はペンギンから。アザラシとペンギンを掛け合わせた成田亨のデザイン画に牙や角が付け足された。
    怪獣といえばゴジラのような前傾・猫背の体型を創造しがちだが、スッと背筋の通った怪獣は当時としては新鮮だった。異様な存在感を醸し出している。飛行速度はマッハ80にも達するという設定。この第5話での鳴き声は『妖星ゴラン』(1962)に登場する南極怪獣マグマのアレンジ。後の第14話では違う鳴き声になっている。

    ・観測用ロケットにペギミンHを詰め、100mまで引き付けてから発射。発狂して発射役を下ろされる隊員役を演じたのは今井和夫。第6話「育てよ!カメ」の教師役や、
    『ウルトラマン』第9話「電光石火作戦」の高原少年団団長役も演じている。

    ・見事命中し、ペギラの撃退に成功。去るときも黒煙を撒き散らしていくペギラ。

    ・東京の土を野村隊員の墓前に撒く久原隊員。

     雪景色の特撮セットが非常に豪華で、そこに降り立つペギラの造型美と凄みのある表情が印象的。ウルトラ最初期の作品なのに、映画ではなく、テレビで「南極を描く」という快挙を見事に成し遂げている。

     成田亨デザイン・高山良策造型のタッグが最初に生み出したこの傑作怪獣はその後、第14話にも登場し、続く『ウルトラマン』では耳を付けて細部が改造され、チャンドラーとして復活する。

     極限の危機的状況の中で打開策を考案し、壁を乗り越えていく。ウルトラマンがいない中、人間の力だけで怪獣を撃退し、知恵と勇気で勝利を収めた。

     ペギラは近年、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(2019)や『ウルトラマンゼット』(2020)第5話にも登場。眠たそうな目がチャームポイントで、今後も愛されていくこと間違いなしの怪獣だ。『Dr.スランプ アラレちゃん』第42話に登場したこともあるようだ。

    cf.)ペギラ2回目の登場回「東京氷河期」はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6614835.html

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6654971.html

    cf.)ペギラ登場の『ウルトラマンゼット』第5話はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6593557.html

    [参考]
    DVD『ウルトラQ』©1966円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/田村奈巳
    https://ja.wikipedia.org/wiki/伊吹徹
    https://ja.wikipedia.org/wiki/内海賢二
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQの登場怪獣
    https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/40459.html
    https://seesaawiki.jp/w/ebatan/d/%a5%da%a5%ae%a5%e9
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     『ウルトラQ』(1966)第14話「東京氷河期」はペギラの再登場回。野長瀬三摩地監督が「自分なりのゴジラを描きたい」という想いが強く出ているエピソードだ。

     実はこの「東京氷河期」。放送が2度も延期になっている。当初は2月20日放送予定だったが、2月4日の全日空機事故で放送延期。3月13日に放送することになるものの、また3月4日の羽田惨事、続く5日のBOAC機事故が発生、また放送延期になってしまった。結局、4月3日に放送となった。

     奇しくも、この話の結末は、元ゼロ戦パイロット・沢村照男がセスナ機で特攻をしかけて解決を見るという、航空に関するものだった。因みに視聴率は36.8%をマークしたそうだ。

     ペギラの猛吹雪よろしく、あやうく埋もれる作品になるところだった。

    cf.)「東京氷河期」についてはこちら→ultra-7.blog.jp/archives/6614835.html

    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6654971.html

    [参考]
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/全日空の航空事故およびインシデント
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQの登場怪獣
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    ===ウルトラQクレジットメモ===

     


     『ウルトラQ』


    ◆第1話「ゴメスを倒せ!」古代怪獣ゴメス、原始怪鳥リトラ登場

    監督:円谷一  脚本:千束北男  製作順:12

    ゲスト:冨田仲次郎(中村作業係長)、江原立怡(毎日新報・新田記者)

     

    ◆第2話「五郎とゴロー」巨大猿ゴロー登場

    監督:円谷一  脚本:金城哲夫  製作順:11

    ゲスト:土屋嘉男(野猿研究所・小野技官)、石田茂樹(野猿研究所・松崎研究員)、鈴木和夫(五郎)、二瓶正也(牛乳配達運転手)、桐野洋雄(毎日新報・伊藤記者)

     

    ◆第3話「宇宙からの贈りもの」火星怪獣ナメゴン登場

    監督:円谷一  脚本:金城哲夫  製作順:5

    ゲスト:田崎潤(宇宙開発局・坂本長官)

     

    ◆第4話「マンモスフラワー」巨大植物マンモスフラワー登場

    監督:梶田興治  脚本:金城哲夫、梶田興治  製作順:1

    ゲスト:高田稔(源田博士)、堺左千夫(東京広告・支配人)、雨宮貞子(三木道子)

     

    ◆第5話「ペギラが来た!」冷凍怪獣ペギラ登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:山田正弘  製作順:15

    ゲスト:田村奈巳(久原羊子)、松本克平(南極越冬隊・天田隊長)、森山周一郎(池田隊員)

     

    ◆第6話「育てよ!カメ」大亀ガメロン、怪竜、乙姫登場

    監督:中川晴之助  脚本:山田正弘  製作順:8

    ゲスト:二瓶正也(ギャング・佐東)、当銀長太郎(ギャング・内田)、中村和夫(浦島太郎)

     

    ◆第7話「SOS富士山」岩石怪獣ゴルゴス登場

    監督:飯島敏宏  脚本:金城哲夫、千束北男  製作順:20

    ゲスト:金井大(横山巡査)、本郷淳(早川技師)、高嶋英志郎(タケル)、晴乃チック・タック(岩石処理隊)

    ※子どもたちはタケルが「アベベより早い」と言う。アベベとは、エチオピア出身のマラソン選手アベベ・ビキラのこと。裸足で走り、60年のローマ、64年の東京、と五輪を2連覇した。

     

    ◆第8話「甘い蜜の恐怖」土竜怪獣モングラー登場

    監督:梶田興治  脚本:金城哲夫  製作順:10

    ゲスト:沢井桂子(長谷川愛子)、黒部進(木村博士)、岩下浩(伊丹一郎)、清水元(長谷川博士)

    ※岩下浩は『セブン』「遊星より愛をこめて」でスペル星人・佐竹役として出演している。

     

    ◆第9話「クモ男爵」大蜘蛛タランチュラ登場

    監督:円谷一  脚本:金城哲夫  製作順:13

    ゲスト:若林映子(今日子)、鶴賀二郎(竹原)、滝田裕介(葉山)

    ※鶴賀二郎は『セブン』「月世界の戦慄」でシラハマ隊員役を演じている。

    ※滝田裕介は『ティガ』「ウルトラの星」で円谷英二を演じている。

     

    ◆第10話「地底超特急西へ」人工生命M1号登場

    監督:飯島敏宏  脚本:山浦弘靖、千束北男  製作順:25

    ゲスト: 石川進(新東京駅・西岡主任)、塚本信夫(阪神大学・相川教授)、山村哲夫(イタチ)

    ※石川進は『ウルトラマン』のイデ隊員の候補だった。

    ※いなづま号は、1両あたりの総工費が80億7千万円。JFOME装置による安全制御を特徴とし、最高速度は時速450キロ。新東京~北九州間を約3時間で走行する。

    ※山村哲夫は『ウルトラマン』「電光石火作戦」のトシオ少年も演じている。イタチの靴磨きは50円。

     

    ◆第11話「バルンガ」風船怪獣バルンガ登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:虎見邦男  製作順:17

    ゲスト:青野平義(奈良丸明彦教授)、高橋征郎(宇宙パイロット・奈良丸)

    ※最初に登場する有人土星ロケットの名前は「サタン1号」。

     

    ◆第12話「鳥を見た」古代怪鳥ラルゲユウス登場

    監督:中川晴之助  脚本:山田正弘  製作順:7

    ゲスト:津沢彰秀(三郎)

    ※クロオは998年前の帆船と一緒に現代にタイムスリップしてきた。

     

    ◆第13話「ガラダマ」隕石怪獣ガラモン登場

    監督:円谷一  脚本:金城哲夫  製作順:27

    ゲスト: 福田豊土(大木先生)、冨田浩太郎(物理学研究室・植田)

    ※ガラモンはチルソニア遊星で作られたと思われる。

     

    ◆第14話「東京氷河期」冷凍怪獣ペギラ登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:山田正弘  製作順:16

    ゲスト:有馬昌彦(元海軍大尉・沢村照男)、佐藤秀明(沢村治夫)、伊藤実(航空管制官)

    ※冷凍光線は約150トンのボーイング707型機を空中停止させてしまった。

     

    ◆第15話「カネゴンの繭」コイン怪獣カネゴン登場

    監督:中川晴之助  脚本:山田正弘  製作順:21

    ゲスト:渡辺文雄(ヒゲ親父・中松監督)、二瓶正也(子分)、辻沢敏(加根田金男)、

    浜田寅彦(金男の父)、野村昭子(金男の母)

     

    ◆第16話「ガラモンの逆襲」隕石怪獣ガラモン、宇宙怪人セミ人間登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:金城哲夫  製作順:28

    ゲスト:平田昭彦(電波監視所・花沢主任)、義那道夫(遊星人Q)

     

    ◆第17話「1/8計画」1/8人間登場

    監督:円谷一  脚本:金城哲夫  製作順:9

    ゲスト:堺左千夫(1/8計画係員)、村上冬樹(S13地区民生委員)、田中順一(太った男)

     

    ◆第18話「虹の卵」地底怪獣パゴス登場

    監督:飯島敏宏  脚本:山田正弘  製作順:24

    ゲスト:城所英夫(糸魚川博士)、宮川洋一(ウラン運搬ドライバー)、嵯峨善平(原子力発電所所長)

    ※100年に一度花が咲くサザメダケ。万城目は応仁の乱(1460年代)、天明の飢饉(1780年代)、第一次世界大戦(1910年代)を挙げている。

     

    ◆第19話「2020年の挑戦」誘拐怪人ケムール人登場

    監督:飯島敏宏  脚本:金城哲夫、千束北男  製作順:23

    ゲスト:小林昭二(天野二等空佐)、柳谷寛(警視庁・宇田川刑事)

    ※神田博士の著書『2020年の挑戦』のとおり、寿命500歳のケムール人はKミニオードが発射したXチャンネル光波で倒された。

     

    ◆第20話「海底原人ラゴン」海底原人ラゴン登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:山浦弘靖、野長瀬三摩地、大伴昌司  製作順:26

    ゲスト:珠めぐみ(石井文子)、石崎二郎(石井博士)、江幡高志(立花)、黒沢年男(若い猟師・利夫)

     

    ◆第21話「宇宙指令M774」宇宙エイボスタング、ルパーツ星人ゼミ、キール星人登場

    監督:満田かずほ  脚本:上原正三  製作順:18

    ゲスト:水木恵子(ゼミ)、藤田進(巡視船ねぎし・松田船長)

    ※巡視船には海上保安庁の「しきね」が使われた。

     

    ◆第22話「変身」巨人、モルフォ蝶登場

    監督:梶田興治  原案:金城哲夫  脚本:北沢杏子  製作順:2

    ゲスト:野村浩三(浩二)、中真千子(あや子)

    ※野村浩三(旧芸名:野村明司(あきじ))は『セブン』「プロジェクト・ブルー」の宮部博士も演じている。

    ※中真千子は『セブン』「緑の恐怖」の石黒光子や『ティガ』「時空を越えた微笑」の手塚ゆりも演じている。

    ※浩二を元に戻したのは、熱原子X線。

     

    ◆第23話「南海の怒り」大蛸スダール登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:金城哲夫  製作順:14

    ゲスト:石田茂樹(コンパス島・島主)、久保明(第五大平丸・雄三)、高橋紀子(アニタ)

     

    ◆第24話「ゴーガの像」貝獣ゴーガ登場

    監督:野長瀬三摩地  脚本:上原正三  製作順:22

    ゲスト:松下達夫(岩倉孫一郎)、田原久子(アリーン捜査官)

    ※田原久子(現・荒砂ゆき)は『ウルトラマン』「人間標本5・6」の秋川叶子技官も演じている。

    ※アリーンの本名はリャン・ミン。国際文化財保護委員会の秘密捜査官。ミンが覚えていたアーブ国の古い教典の一節は「アランカは罪と共に没し、ゴーガは火の海と共に滅びぬ」。

    ※壺には「街に悪が蔓延り、人々が心をなくした時、ゴーガは蘇る」と書いてあった。

     

    ◆第25話「悪魔ッ子」リリー登場

    監督:梶田興治  原案:熊谷健  脚本:北沢杏子  製作順:3

    ゲスト:小杉義男(魔術師・赤沼)、坂部紀子(リリー)

    ※精神と肉体を合体させるために使われたのは超短波ジアテルミー。

     

    ◆第26話「燃えろ栄光」深海怪獣ピーター登場

    監督:満田かずほ  脚本:千束北男  製作順:19

    ゲスト:工藤堅太郎(相川ジョウ)、穂積隆信(ビル大山)、羽佐間道夫(スポーツ記者)

     

    ◆第27話「206便消滅す」四次元怪獣トドラ登場

    監督:梶田興治  脚本:金城哲夫、山浦弘靖  製作順:4

    ゲスト:桐野洋雄(凶悪犯・オリオン太郎)、八代美紀(スチュワーデス・木村英子)

        小泉博(航空管制官・金子)、伊藤実(航空管制官)、伊藤久哉(206便・飯島機長)

    ※SSTは、フランスの「コンコルド」や旧ソ連の「Tu-144」などが有名。

     

    ◆第28話「あけてくれ!」異次元列車登場

    監督:円谷一  脚本:小山内美江子  製作順:6

    ゲスト:石田茂樹(警視庁公安課・瀬川主任)、柳谷寛(サラリーマン・沢村正吉)、天本英世(友野健二)

    ※異次元列車は約130m、約260t。その正体は小田急電鉄の3100形ロマンスカー「NSE(New Super Express)」。『セブン』「緑の恐怖」でも使用された。

     

    ◇未発表タイトル1「幽霊自動車」幽霊自動車登場

    脚本:金城哲夫、半村良

     

    ◇未発表タイトル2「オイルSOS」怪獣クラプトン登場

    脚本:上原正三

     

    ◇未発表タイトル3「火星のバラ」

    脚本:金城哲夫

     

    ◇未発表タイトル4「キリがない」

    脚本:万福寺百合

     

    ◇未発表タイトル5「バクたる」

    脚本:万福寺百合

     

    ◇未発表タイトル6「ゴロー対スペースモンスター」

    脚本:金城哲夫

     

    ◇未発表タイトル7「ゲロンガ対山椒ラウス」

    脚本:不明

     

    ※未発表タイトルは他にも多く存在する。

     

    【総括】

    ☆監督回数

    円谷:7回、野長瀬:7回、梶田:5回、飯島:3回、中川:3回、満田:2回

    ☆脚本回数

    金城:12回(原案1回)、山田:6回、千束:5回、山浦:3回、上原:2回、北沢:2回、梶田:1回、

    虎見:1回、大伴:1回、野長瀬:1回、小山内:1回、熊谷:(原案1回)

    ☆あれこれ

    ※最高視聴率は第13話「ガラダマ」(3/27)と第14話「東京氷河期」(4/3)で、ともに36.8%を記録。

    ※由利子の愛車は「ダットサンフェアレディー」。淳の愛車は60台前後しか生産されなかった「プリンス・スカイライン・スポーツ」。いずれも名車。パトカーは「トヨペットクラウン」。


    cf.)『ウルトラQ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6654971.html

    [参考]
    DVD『ウルトラQ』©円谷プロ
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラQ


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