『ウルトラゾーン』(2011)の特撮ドラマパート「スフラン島の秘密」より。
本編シーンは1日で撮影。事前に雨が降ることは分かっていた。撮影日をずらせないので、衣装を雨具にして、雨の中撮影を敢行した。台本も読めない程に濡れてしまったそうだ。しかし、出演者が台詞を覚えているのでそのまま撮影を進めたという。
・田口監督は中学時代、よくそこら辺に生えている蔦植物で友達とスフランごっこをしていた。自分から絡まりにいき「助けてくれー」と演技。『ウルトラマン』(1966)第8話「怪獣無法地帯」での科特隊オマージュシーンだが、その思い出もヒントになっている。
・小早川真弓がバーナーを手に助けに来る。このときの表情がいい。
演じているのは波多野美希。
・こちらも『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」のオマージュシーン。
崖からマネキンを落とした後、さらに足を滑らせた拍子に岩を落とす。
・レッドキング、バードン、バンピーラの三つ巴戦。
ゴジラ映画の『三大怪獣 地球最大の決戦』がモチーフ。
レッドキングがゴジラ。バードンがラドン。バンピーラがモスラ。
このシーンは田口監督も自ら土を吹っ掛けている。
バンピーラの吐く糸はすずらんテープ。
この特撮シーン撮影の日は少しだけ雨が降ったがすぐ晴れてしまったという。そのため繋がっていないように見える。因みに先述の崖のカットも同じ日に撮影が行われた。
雨天の中の撮影。映像にその壮絶さが滲み出た作品となった。
cf.)『ウルトラゾーン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6055472.html
[参考]
DVD『ウルトラゾーン』©円谷プロ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラゾーン
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