たかの特撮ブログ

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ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ:ウルトラマン > ウルトラマントリガー

     10月23日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第14話「黄金の脅威」はアブソリュートディアボロ登場回。脚本は足木淳一郎。監督は坂本浩一。

    ・暴虐の戦士ディアボロとタルタロスが闇の3巨人のもとへ現れ、エタニティ・コアの力をトリガーから奪うことを傍観するよう要求する。カルミラ、バトンを出し一触即発の雰囲気となるが、手を引く。

    ・街中にデアボリック登場。トリガーが応戦。ガンカタを採り入れた闘いを繰り広げ、トリガーが右肩にゼロ距離射撃を喰らう。

    ・グリッタートリガーエタニティにパワーアップ。同じ個所にゼロ距離射撃を喰らうが動じない。防御力が高くなっていることが表現されている。

    ・デアボリックを一刀両断。そこへディアボロとタルタロスが登場。

    ・イグニス、アキトを呼び出し、アブソリューティアンの情報を渡す。前回盗んだ試作品スパークレンスの代金のつもりらしい。これで後々トリガーダークになるつもりか。

    ・タツミ、ケンゴがトリガーと同じ個所に怪我を負っていることに気付き、悟る。

    ・ディアボロ対トリガーパワータイプ。闘いの最中、衝撃ではじけ飛ぶ石礫がビル屋上の柵に当たり、柵が折れ曲がるカットがあった。こういう偶然の産物は特撮の醍醐味でもある。

    ・トリガーを羽交い絞めにし、エタニティの力を奪うディアボロ。そこへリモートカッターが飛んでくる。赤い玉からリブット登場!「エタニティ・コアをレスキューしに来た!」トリガーじゃなくて、コアをレスキューって。

    ・学校の教室からの内引きカット。本棚の中の漫画の描写まであった。美術部の力が入っている。

    ・タルタロスがディアボロを制止し、2人は消える。

    ・青年リブット登場。演じているのは土屋太鳳の弟、土屋神葉。スーツアクター・岩田栄慶のもとでアクションも習ったらしい。

    ・ナースキーを完成させたアキト。ナースデッセイ号変形の日は近い。

     ついにリブットがTVシリーズデビュー。これはめでたい。
    エタニティの力を使いこなせないケンゴに対し、何らかの助言をしたり、稽古をつけたりする役回りなのだろう。トリガーから金色のオーラが立ち昇る描写は、力をセーブできず、垂れ流してしまっていることの表現とすれば、『HUNTER×HUNTER』の念と同じようなイメージのものと思われる。
     また、ディアボロとタルタロスの狙いはエタニティの力。同じ黄金ということで、力の相性が良いのだろうか。

    cf.)第15話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/12340738.html

    cf.)第13話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/12043352.html


    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

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     10月16日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第13話「狙われた隊長~マルゥル探偵の事件簿~」は振り返り回。脚本はシリーズ構成も務める足木淳一郎。監督は内田直之。

     消えたタツミ隊長。マルゥルの勘違いによって殺人事件と断定された上で推理・取り調べが進んでいく。その中でトリガーのこれまでの活躍などを振り返る回想シーンが挿入される恒例の振り返り回。コナン、金田一、明智小五郎、寅さん、古畑・・・と、これでもかという程のパロディを詰め込んでいたが、ちょっとやりすぎではなかろうか。見方によってはギリギリアウト。

    cf.)第14話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/12168208.html

    cf.)第12話はこちら→tokusatsu-ultra.xyz/archives/11940109.html


    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

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     10月9日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第12話「三千万年の奇跡」はグリッタートリガーエタニティ登場回。脚本はシリーズ構成も務めるハヤシナオキ。監督は武居正能。

    ・インナースペースではトリガーダークとケンゴが殴り合い。ケンゴ、タコ殴りに遭い、ボロボロの満身創痍状態。そして必殺光線を発射するトリガーダーク。インナースペース内での発射は新しい。

    ・ユナにトリガー=ケンゴであることを白状するアキト。ついにバラしたか。

    ・拳と拳がぶつかり合い、トリガーダークが吹っ飛ぶ。「僕と一緒に行こう」と手を差し伸べるケンゴ。その手をとるトリガー。「やっと笑ってくれたね」「君は僕だったんだね」仮面で表情がないはずのトリガーに対し、「笑う」のが見えたケンゴ。「君は僕」とはどういうことか。ここに抽象的な意味を見出すことができそう。それについては後述。

    ・超古代の世界では、エタニティ・コアの前でトリガーダークが変貌。マルチ・パワー・スカイの3人に分身し、闇の3巨人に立ち向かう。この展開、どこかで観たことあるなと思ったら、坂本監督がメインの『ウルトラマンジード』(2017)最終回でのジード5体分身だった。今回は武居監督だが、シリーズメイン監督は坂本監督なので、坂本監督の意向ではないかと思われる。

    cf.)『ウルトラマンジード』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6238261.html

    ・パワータイプとスカイタイプは撃破され、消えてしまう。そのとき、ユザレの指輪が光り、エタニティ・コアの力を引き出す。闇の3巨人は石化。トリガーは石化しながら3巨人を上空へ運び去る。なるほど、それで宇宙空間まで放り投げられ、カルミラは3千万年も宇宙を漂い、ダーゴンは惑星(?)に頭から刺さっていたわけだ。

    ・再び現在に。トリガーダークは依然として暴れているが、BGMはメインテーマのバリエーションで悲しい感じの曲。このあたりの演出は武居監督らしさが出ている。

    ・ケンゴ、再び現在世界の地上に戻る。ケンゴに抱きついて涙するユナ。一瞬おやっ、と思わせる演出だ。アキトがジェラシーを感じそう。ケンゴ曰く、自分は「光の化身」だという。アキトからスパークレンスを受け取り、無言で変身。この演出も特別感を感じさせ、ケンゴが自身のアイデンティティについてある種の悟りを開いたのではないか、と思わせてくれる。

    ・ケンゴはトリガーダークと一体化するのではなく、また別のトリガーマルチタイプとして出現、対峙する。トリガーダークは闇の力で暴走しているようにも、苦しんでいるようにも見える。身振り等が、『ウルトラマンネクサス』(2004)最終回で出て来たダークザギになんとなく似ている。

    cf.)『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5869472.html

    ・手刀ですれ違うカットは『ティガ』で出て来たイーヴィルティガ戦のオマージュだろう。


    ・ユナ、ユザレとして覚醒。「エタニティ・コアのかけら」をトリガーへ渡し、それが新たなキーとなる。ケンゴの変身ポーズ、途中で腕をクロスする仕草があるが、これは『ティガ』で長野博が度々やっていた腕クロスからの変身のオマージュだろう。

    ・グリッタートリガーエタニティ登場。光線を発射すると闇の3巨人とトリガーダークを吹っ飛ばす威力。だが、強すぎて制御しきれない模様。グリッターソード出現。3人に分身し、闇の3巨人を圧倒、退散させる。トリガーダークを最後に撃破するが、消耗が激しすぎて自身も変身解除される。

    ・イグニス、闇のエフェクトを吸収したような描写のあと、ニヤリと笑うのが怪しい。トリガーダークの力を得たということだろうか。


     パワーアップ形態登場の縦軸重要回でありながら、メインである坂本監督ではなく、武居監督がメガホンを取るというのがもどかしいところだが、坂本監督はギャラクシーファイト等もあるため、多忙で止むを得ず武居監督に託したのではないだろうか。でもそれはそれで仕事をきっちりこなす武居監督。結果、良かったのではあるまいか。

     グリッタートリガーエタニティのデザインは金やオレンジを基調とした、見ているだけで眩しくなるような配色だが、デザインはスマートにまとまっていて、装飾がゴテゴテしていなくてかなり好きな部類である。『ウルトラマンオーブ』(2016)で出て来たオーブオリジン以来のスマートパワーアップ。グリッターティガのようにCGでずっと光らせると予算が物凄いことになるので、造型だけで常に光っているように見せる工夫がなされているものと思われる。胸のカラータイマーは3つの菱形を象ったものだが、逆さにすると三菱のマークにも見える。もともと、「ティガ」とはインドネシア語で聖なる数字である「3」を意味する語。その辺もデザインに折り込まれているのが嬉しい。

    cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6231535.html

     さて、インナースペースでケンゴが言っていた「君は僕」という言葉の意味だが、これはつまり、「皆の中に光がある」という前提で、このコロナ下で未来を照らすには、まずは自分が負の感情に打ち克ち、それを超える笑顔を周りに振りまいていこう。そうすればきっと笑顔が伝播して皆で明るい未来を勝ち取れる。というメッセージなのではないか。

     苦境の前に立たされた時、下を向いて不平不満を吐いて周りに当たり散らすのではなく、それを受け入れグッと乗り越えたとき、強くなれる。インナースペースでの殴り合いはそういった心の葛藤を表しているのではないだろうか。自らを「光の化身」と悟ってアキトとユナの前に降り立つケンゴの表情はどこか超然としていて、一歩乗り越えて大きく成長したのだということが分かる演出になっている。

     映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』では「誰もが光になれる」というメッセージがあるが、それを今再びこの世界に訴えかけているのだ。そう思えてならない。

     そう考えると、やはりウルトラマンというのは見ているだけの存在ではなくて、自身が比喩的な意味や精神的な意味でウルトラマンのように強くなる、つまり、「光になる」ことを求めてくるコンテンツなのだなと改めて感じさせる。初代『ウルトラマン』(1966)第37話「小さな英雄」や第39話「さらばウルトラマン」では、「依頼心を捨て、自らの力で立ち上がれ」という強烈なメッセージが放たれているが、その精神は人間ウルトラマン論を継承するこの『トリガー』でも脈々と受け継がれているのだな、と感慨にふけってしまう。要は、克己論である。

     それにしても、エタニティ・コアの力はかけらだけでも半端ないパワーを持っているということが分かったわけだが、この制御しきれない程の力をどう使いこなすのか、気になるところである。今後共演が決まっているリブットが助言をしてくれそうな予感がする。

    cf.)第13話はこちら→tokusatsu-ultra.xyz/archives/12043352.html

    cf.)第11話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11830671.html

    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
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     10月2日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第11話「光と闇の邂逅」はトリガーダーク登場回。脚本はシリーズ構成も務めるハヤシナオキ。監督は武居正能。

    ・アバンからいきなりカルミラと戦闘状態。ここに至るまでの経緯がまったく描かれていない。脚本の尺の関係上、オミットしたのだろうか。

    ・ゼペリオン光線を放つと、ケンゴは闇の中に吸い込まれてしまう。カルミラの呪術の罠に落ちたのか。ゼペリオンが闇の魔力の発動条件のように見える。

    ・飛ばされた先には遺跡が。赤い空に、茶色い遺跡。なんだか『ウルトラマンネクサス』(2004)に出てくる遺跡に似ている。

    cf.)『ウルトラマンネクサス』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5869472.html

    ・トリガーダーク登場。テロップで「闇黒勇士」と書いて「あんこくゆうし」と読ませるらしい。凝った別名だ。別名がつくなんて少し怪獣っぽい扱い。

    ・エタニティ・コアへのゲートの鍵=ユザレらしい。ユザレを狙うトリガーダークに対し、「やめて!トリガー!」とケンゴが手をかざすと光が発生!ケンゴにもユザレと同じような力が!?どういうことだろうか。ユザレを抱いて崖へ飛び込むケンゴ。トリガーは少し動揺したように見える。

    ・気づくとユザレの膝枕!ケンゴいいなぁ。

    ・エタニティ・コアには「ビッグバンを起こし、宇宙を意のままに」する力が秘められているらしい。なんだかとんでもない力のようだ。

    ・ケンゴ「未来をあきらめないみんなの中に光がある」この台詞はこの物語の主題のような台詞に聞こえた。つまり、このコロナ下で苦境に立たされている人は大勢いるが、皆で未来をあきらめずに歩いていこう、というメッセージだ。シリーズ構成を務めるハヤシナオキが書くこの縦軸重要回。台詞の一つ一つにメタ・メッセージが含まれている。

    ・攫われ、ゲートを開けさせられるユザレ。トリガーの攻撃で吹っ飛ぶが、ケンゴに石のスパークレンスを渡し、ケンゴのことを「ルルイエ=希望」と呼ぶ。『ウルトラマンティガ』(1996)では遺跡の在処に使われた名前だが、今回は別の扱いらしい。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5966349.html

    ・現実のトリガーは闇化。トリガーダークとなり、黒い稲妻を撒き散らし辺りに被害を及ぼす。

    ・アキトがトリガーに向かい「ケンゴ!」と言うのをユナが聞いてしまう。そういう展開か。ユザレのことといい、ユナに秘密にしていたことがどんどんバレていく。

    ・インナースペースでトリガーダークと殴り合うケンゴ。ウルトラマンと人間がインナースペースで対峙して殴り合ったりする設定は近年よく見る。『ウルトラマンジード』(2017)然り、『ウルトラマンタイガ』(2019)然り。

    cf.)『ウルトラマンジード』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6238261.html

    cf.)『ウルトラマンタイガ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6253725.html

     闇化したり、闇の存在に取り込まれ、それを乗り越えることで強化形態を手に入れるパターンが近年のウルトラマンによく見られる展開だ。『ウルトラマンオーブ』(2016)、『ウルトラマンジード』(2017)、そして『ウルトラマンタイガ』(2019)然り。

    cf.)『ウルトラマンオーブ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/6231535.html

     『ウルトラマンティガ』(1996)では劇場版でティガダークが出て来たから、このトリガーもご多分に漏れず、その足跡をオマージュするわけだが、デザインはただトリガーを黒くしたわけではなく、銀のメタリックを基調とし、『ティガ』(1996)のキリエロイド、『ダイナ』(1997)のゼルガノイド、そして『ガイア』(1998)のミーモスの意匠を採り入れたような、予想を裏切るデザイン。眼に走る黒線がより禍々しさを表現している。

    cf.)『ウルトラマンダイナ』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5972025.html

    cf.)『ウルトラマンガイア』総論はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/5911369.html

     そして今回のトリガーダークも、ティガダーク同様、一切喋らない。カルミラは情熱的にトリガーに愛を語りかけるのに、トリガーダークはクールに聞き流すだけである。なんだか昔のRPGの喋らない主人公のようだ。

     次回はグリッタートリガーエタニティが登場。

    cf.)第12話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11940109.html

    cf.)第10話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11723446.html


    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
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     9月25日(土)放送の『ウルトラマントリガー』第10話「揺れるココロ」はザラガス登場回。脚本は林壮太郎。監督は辻本貴則。

    ・ダーゴン「我は我に問う。この想いはいったい何なのだと・・・」手すりを掴みながらユナを眺め「ん~」と唸る。それを見たイグニス、一発でダーゴンの気持ちに気づく。イグニス、勘が良い。経験豊富なのだろうか。

    ・イグニス「恋。こ~~~い!」「この世の生きとし生ける者は、恋を重ねて、強くなる。強くなる!」この「強くなる」という言葉に強く反応するダーゴン。それは精神的な強さなのだが。。。

    ・石板によると、3000万年前の怪獣出現はエタニティ・コアが関係しているようだ。

    ・ユナに壁ドン・バックハグ・頭なでなでを試すが、全て力が強すぎて裏目に出るダーゴン。ユナはアキトからもらったスタンガンを使う。

    ・ダーゴンの表情がなぜか分かるケンゴ。不思議。

    ・地団駄を踏むダーゴンもかわいい。その衝撃で目を覚ますザラガス。今回は割と普通の出現だった。鉄塔を引き抜くのは原典のオマージュか。

    ・トリガー出現!内引きカットはマンションの2部屋を行ったり来たり。内装もよく作り込まれており、一方のテレビには辻本監督の愛犬・むつきちゃんが出演しており、もう一方のテレビにはトリガーとザラガスの戦闘が中継されていた。さらにお掃除ロボット(少し大きめ?)が自動で動く様子も。ルンバだろうか。芸が細かい。

    ・トリガーの光線を吸収し、第2段階に変形するザラガス。これまでは一旦攻撃を喰らって倒れたりしてから強化変形していたが、今回は攻撃を喰らう描写が省かれ、「吸収」の様子がCGでしっかり表されていた。

    ・第3段階に変形するザラガス。背中や胸からのトゲトゲから電撃攻撃を放つ。『ウルトラマンギンガ』(2013)のときは造型でトゲが作られていたが、今回はCG表現のみのようだ。確かにその方がカッコよく見えるが、造型のトゲもふにゃっ・と曲がった感じが不恰好でかわいらしく、好きだったのだが。

    ・液体窒素で冷却すると第2段階へ弱体化。なるほど、たしかに原典の『ウルトラマン』(1966)では熱そうな赤い煙を出して変形を遂げていた。細胞変化には熱が大きく関わっている模様。

    ・パワータイプ、ザラガスの放つ光を搔い潜り、連打!ユナとアキトの方へ倒れてくるザラガスをダーゴンが人差し指で止め、吹っ飛ばす。「誰かを守りたい」という想いが人を強くすると学び、実践してみたのだろうか。

    ・デラシウム光流でザラガスを撃破。

    ・アキトの恋心を見抜くダーゴン。人の気持ちが分かるようになってきたらしい。

    ・石板から、トリガーも闇の巨人だったことが判明。次回への伏線だ。

     恋に戸惑い、無骨に不器用にユナにアタックするダーゴンがかわいらしく見えた。「強さ」を求める愚直さ故に、イグニスの言葉に乗せられてしまうあたり、性格的に夏目漱石の『心』に登場するKに似ている。闇の3巨人の中で、一番仲間に引き入れられそうなキャラである。

     ザラガスは目潰しの光や3段階の変形能力など、要素が多い怪獣。光を避けさせて目潰しを省略したのは、全てを脚本に反映させるとパンクしてしまうからだろう。原典では、ずる賢い闘い方をする印象があったが、今回は割と怪獣然としていた。

     そして、内引きカットでお掃除ロボットを登場させるという芸の細かさも辻本監督らしい。今回もミニチュア愛が炸裂していた。

     次回はついにトリガーダークが登場。

    cf.)第11話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11830671.html

    cf.)第9話はこちら→http://tokusatsu-ultra.xyz/archives/11594906.html

    [参考]
    TV『ウルトラマントリガー』©2021円谷プロ・ウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
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