たかの特撮ブログ

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ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ: ウルトラマン

     2020年1月2日、脚本家の上原正三が肝臓ガンで亡くなった。82歳だった。

     沖縄県那覇市出身。ウルトラシリーズを支えたライターのひとり。『帰ってきたウルトラマン』ではメインライターを務めた。

     他にも数々の特撮作品や子ども向け番組の脚本を手掛けている。以下に記憶に残る作品の一部を紹介したい。

    『ウルトラQ』第21話「宇宙指令M774」
    ルパーツ星人ゼミを名乗る女性の声が、「ボスタングが侵入した。攻撃の用意を」と警告。海上でボスタングと遭遇、エンジン音を消して難を逃れ、救援隊の爆撃で撃破。対馬丸事件を想起させる話。

    『ウルトラQ』第24話「ゴーガの像」
    アーブ国駐在大使の娘・瀬川タミが持っていたゴーガの像が強奪された。像は盗品コレクターの手に渡り、放射線鑑定を受けるが、それにより中に眠る貝獣ゴーガを目覚めさせてしまう。

    『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」(金城哲夫との共同脚本)
    遭難した観測所員の救出に科特隊は多々良島へ。島は怪獣たちの巣窟になっていた。レッドキングの襲撃を受けるが、ウルトラマンが背負い投げを決める。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

    『ウルトラセブン』第9話「アンドロイド0指令」
    子どもたちにおもちゃの銃を配るおもちゃじいさん。その正体はチブル星人で、おもちゃは本物の銃だった。午前0時の時報と共に本物に切り替わり、子どもたちは操られ少年兵になってしまう。ダンとソガは阻止できるのか。

    『ウルトラセブン』第17話「地底GO!GO!GO!」
    セブンが地球に来たとき、人間体モロボシ・ダンのモデルとなった人物がいた。その青年・薩摩次郎が地中で遭難。マグマライザーで救出に向かう中、地底都市を発見する。

    『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」
    超能力を持つがためにシャドー星人に狙われている男を保護するが、男は03倉庫の爆発とキリヤマの怪我を予言した。果たして本当に予言は的中するのだろうか。

    『ウルトラセブン』第28話「700キロを突っ走れ!」
    危険な爆弾スパイナーを運ぶためにラリーに参加して陸路を行くことになったダンとアマギ。過去のトラウマのために臆病風に吹かれるアマギだが、相次ぐ刺客の追撃を振り切り、無事に送り届けることができるのだろうか。

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

    『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」
    イジメや差別、群衆心理の怖さを描いた問題作。宇宙人を匿いながら埋もれた円盤を探して地面を掘り続ける少年。差別意識が膨れ上がり民衆が少年を襲いにかかり、匿われていた宇宙人が銃殺されてしまう。後に『ウルトラマンメビウス』第32話「怪獣使いの遺産」で後日談が描かれる。

    『帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」第38話「ウルトラの星 光る時」
    ウルトラマン=郷秀樹の動揺を狙いナックル星人が坂田兄妹を殺害。心乱されウルトラマンはブラックキングとナックル星人の前に敗北する。しかし初代マンとセブンが現れ処刑寸前で助かり、再戦で勝利する。

    cf.)『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html

    『ウルトラマンティガ』第49話「ウルトラの星」
    「怪獣を買いたい」という奇妙な男が不思議な光の中に消えた。あとを追ったダイゴは1965年の円谷プロダクションへ辿り着く。円谷英二、円谷一、金城哲夫、上原正三たちが登場し、金城がウルトラマンの初稿を推敲する場面も描かれる。初代マンとティガの初共演作。

    cf.)『ウルトラマンティガ』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/5966349.html

    『怪奇大作戦』第8話「光る通り魔」(市川森一との共同脚本)
    夜な夜な出現する謎の燐光人間。それは、会社の闇を背負わされて追い詰められた男が、生への執着だけを残して肉体を変質させた姿だった。


    『怪奇大作戦』第15話「24年目の復讐」
    基地の街、横須賀で米兵が殺害される事件が起こる。犯人は、戦争の終結を知らずに猿島に潜伏しながらたったひとりの戦争を続けている水兵の男だった。


    『怪奇大作戦』第16話「かまいたち」
    社会に孤立した青年の心の闇を描く。道行く女性をバラバラにすることでその心を満たす猟奇的な連続殺人犯。その正体はいつもおどおどしている青年だった。なぜ。その真意が解かれぬままラストを迎える。後に『怪奇大作戦ミステリー・ファイル』第4話「深淵を覗く者」でリメイクされる。

    cf.)『怪奇大作戦』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6179907.html

    他にも
    『ウルトラセブン』未映像化脚本「三百年間の復習」
    訓練中に遭難したアンヌは、森の中の館でトーク星人に遭遇。トークはアンヌを死んだ妹・シシーと思い込む。三百年前、髪の色が違うというだけで無抵抗の仲間を虐殺した人類への復讐に燃えるトーク対セブンの、悲痛な戦いが始まる。

    著作として
    『金城哲夫 ウルトラマン島唄』
    ウルトラマンのメインライター金城哲夫の生涯を、上原正三の視点から語った記録。

    『キジムナーkids』
    戦後の沖縄を逞しく生きていく少年たちの話。集団自決の回想シーンは衝撃。

     このように数々の名作を生み出してきた上原正三だが、根底にはいつも沖縄があり、戦争と切っても切れない因縁がある。それは作品の節々にもよく見受けられる。

     ウルトラの星へ旅立った今、金城哲夫と再会し談笑しているに違いない。


    [参考]
    https://ja.wikipedia.org/wiki/上原正三
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     2020年で40周年の『ウルトラマン80』(1980)だが、その怪獣たちも近年の作品で新造スーツが作られ、復活している。


    サラマンドラ:第13話「必殺!フォーメーション・ヤマト」に登場。倒しても再生してしまう怪獣で、喉の細胞に再生に必要な酵素がある。喉を狙うためにジャックナイフ・フライトを応用した攻撃法「フォーメーション・ヤマト」が矢的猛とオオヤマキャップにより編み出される。後に『ウルトラマンメビウス』に再登場する。

    ホー: 第3話「泣くな初恋怪獣」に登場。失恋した中学生の気持ちに呼応して出現した怪獣。 硫酸の涙を流しながら暴れ、口からも強力な光線を吐く。 後に『ウルトラマンメビウス』に再登場して以来、度々出現理由を変えて登場する。

    ザンドリアス:第4話「大空より愛をこめて」に登場。だだをこねる子ども怪獣とそれに手を焼く母親怪獣(マザーザンドリアス)がいる。仲を取り持つために80が一役買った。後に『ウルトラマンジード』に再登場。その際は再会した幼馴染の雌雄ペアという設定。

    ギマイラ:第18話「魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)」に登場。イトウチーフを死なないと元に戻れない怪獣化光線で怪獣にしてしまう。後に『ウルトラマンタイガ』に再登場。その際は触手を使って人々から魔法(夢を見る力)を吸収した。

    他にもアトラクション用で復活した80怪獣たちも複数いる。今後も80怪獣の復活が期待される。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラマン80』第3話「泣くな初恋怪獣」第4話「大空より愛をこめて」第13話「必殺!フォーメーション・ヤマト」第18話「魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)」

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     今年(2020年)は『ウルトラマン80』(1980)放送40周年。CGのない時代の特撮技術の粋を集めた最高峰傑作というファンも多いこの作品。その魅力を少しずつ思い出していきたい。

    桜ヶ丘中学校の先生として生徒と関わりながらUGM隊員としての仕事もこなす2足の草鞋(わらじ)生活を送る先生編から始まる。当時流行していた学園ものの影響を受け、先生がウルトラマンという設定。しかし、スケジュールや予算の関係のためか、途中からUGM編として隊員姿のみ描かれるようになり、学校がパッタリと出てこなくなってしまう(それでもゲストで子どもが出てくる回は多かったのだが)。

    『ウルトラマンメビウス』(2006)第41話「思い出の先生」では、矢的猛として長谷川初範が再演し、桜ヶ丘中学校の同窓会に出る。そこで、先生を辞めざるを得なかった理由として、相次ぐ怪獣の出現により2足の草鞋が難しくなってしまったことが語られる。

    プロデューサーの渋谷浩康はオファーの際、「矢的猛先生へ」という題で手紙を書き、出演の快諾を得た(ただ、当時の子役ひとりひとりまでは再演は実現できず、代役の俳優が演じている)。また、特技監督を務めた鈴木健二は、80放送当時、助監督としてカチンコを叩いており、感慨深いものがあると語っている。

    劇中で80が語る「遠く離れたとはいえ、私の心には、常に彼らがいる…。」という台詞は長谷川初範の提案を受けた佐野智樹監督が、その想いを汲んで追加で挿入した言葉である。この先生としての復活はリアルタイム世代の心を打ち、反響が凄まじかったという。生徒たちが80に向かって「仰げば尊し」を唄うシーンは涙なしではいられない程である(このあとで人間体の矢的猛として現れ、生徒たちに自分の口で謝る決意をする)。

    この一話で80が再び脚光を浴びるようになったのは間違いないだろう。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

    [参考]
    DVD『ウルトラマンメビウス』(2006)第41話「思い出の先生」©円谷プロ・CBC
    作品解説書「MEBIUS FILE ⑪」

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     東京ドームシティ、ギャラリーアーモにて開催中の「かいじゅうのすみか」。ロボトニクスやプロジェクションマッピングなど、各種最新技術、映像技術を駆使して怪獣たちの生息域に入り込んだような体験をさせてくれる展示が満載である。

     その中に、見慣れない小さなかわいい怪獣が。名前は「ムクムク」。

     『ファイヤーマン』に出てくる怪獣で、今回大フィーチャーされてぬいぐるみなど各種グッズが多数販売されている。このままいけば人気に火が付きウルトラシリーズ次回作への出演も夢ではないかも・・・!? 


    [参考]
    かいじゅうのすみかin Gallery AaMo製作委員会(円谷プロダクション/TBS/ローソンエンタテインメント)
    円谷プロダクションTwitter(@tsuburayaprod)
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       円谷プロダクションは「TSUBURAYA CONVENTION 2019」のオープニングセレモニーにおいて、2020年以降に展開予定の新作や新プロジェクトなどを発表。

       その中で、企画・脚本 庵野秀明、監督 樋口真嗣による新作映画『シン・ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」のデザインとロゴを初公開した。 映画は2021年に公開予定。今回公開されたウルトラマンのデザインは、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などで実質的な美術総監督として今に続く「ウルトラマンシリーズ」の世界観構築に大きな功績を残した成田亨が、1983年に描いた絵画「真実と正義と美の化身」がコンセプトとなっている。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

    cf.)『ウルトラセブン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6375058.html

      元来、胸のカラータイマーはなく、スーツ着用時に使う背中のジッパーを隠すための背ビレも後から付けられたもの。これらを廃し、より成田亨の意向に沿う形となった。

     
     庵野秀明は、「この『真実と正義と美の化身』の美しさを何とか映像にできないかという想いが、今作のデザインコンセプトの原点」と語っている。

    出演は斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり、田中哲司ほか。
    音楽は鷺巣詩郎。
    製作は円谷プロダクション 東宝 カラー。
    製作プロダクションは東宝映画 シネバザール。配給は東宝。

    [参考]
    https://shin-ultraman.jp/news/
    円谷プロダクションTwitter(@tsuburayaprod)
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