たかの特撮ブログ

特撮ブログです。
ウルトラシリーズを軸に
特撮関連の記事を書いています。

    カテゴリ: ウルトラマン

     2020年は『ウルトラマン80』40周年。今回はオオヤマキャップを演じた故・中山仁について。

     ウルトラマン80に変身する矢的猛のよき理解者であるUGM隊長・オオヤマ一樹役を演じた故・中山仁は1942(昭和17)年9月25日、中華民國・北京生まれ、東京都出身。早稲田大学第一政治経済学部政治学科を中退後、劇団「文学座」付属研究所で演技を学び、1965(昭和40)年に劇団「NLT」に入団すると、同年、『乱れる』(フジテレビ系)でデビューした。1968(昭和43)年に「NLT」を退団すると、作家の三島由紀夫とともに劇団「浪曼劇場」設立に参加。同年、俳優・寺田農の実妹・寺田史と結婚。その翌年には、大ヒットドラマ『サインはV』(TBS系)で、バレーボールチーム監督・牧大介を演じ、一躍人気を獲得する。

     1978(昭和53)年には、円谷プロが制作したドラマ『土曜ワイド劇場 怪奇!巨大蜘蛛の館』(テレビ朝日系)に出演。このときのことを覚えていた円谷プロの満田かずほが、のちに『ウルトラマン80』のプロデューサーとなった際、「隊員は無名でもいいから、隊長クラスには、あの人か!とわかる人を置こう」と考え、中山に出演を交渉したという。快諾した中山は「(視聴者の)子どもたちに、この作品を通して、何かを残せればと思い引き受けた」と語っている。


    その後も、映画・TV・舞台と活躍を続け、1990(平成2)年公開の映画『ウルトラQザ・ムービー 星の伝説』(松竹)に一の谷博士役で出演し、10年ぶりにウルトラシリーズへ復帰した。

    2019年10月12日に肺腺癌で亡くなった(享年77)。


    『80』を振り返って、こんな言葉を残している。

    「放送当時に、子どもたちから『隊長だ!』と言われたときは、嬉しかったですね。それまで、そんな経験なかったですし、変に照れ臭かったですね。今ではその方たちが、映像プロデューサーやスタッフになっていて、撮影現場で、『80』を見ていたと言われるんですよ。この作品をやっていて、本当によかったと今でも実感していますし、僕なりに何か残せたと感じてます」


    スッと背筋の通った姿勢と広い肩が印象的で、包容力を感じさせるオオヤマキャップ。ウルトラシリーズの隊長陣の中でも上品さが際立っている。ロマンスグレーという言葉がよく似合う人だった。

    cf.)『ウルトラマン80』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6276509.html

    [参考]
    『ウルトラマン OFFICIAL DATA FILE』DeAGOSTINI.編©TSUBURAYA PRODUCTIONS
    DVD『ウルトラQザ・ムービー 星の伝説』(1990)©松竹/セガ/東北新社/円谷映像
    https://ja.wikipedia.org/wiki/中山仁

    にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
    にほんブログ村

    PVアクセスランキング にほんブログ村

    2020年1月17日の朝日新聞朝刊30ページに故・上原正三の記事が掲載されているが、ミスを見つけてしまった。
    FullSizeRender
    FullSizeRender

    『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」のあらすじの説明文で、

    「身寄りのない少年と町外れの廃屋で暮らしていた宇宙人が、恐怖と疑心暗鬼にとらわれた町の人々に襲われ、殺害される。」という記述だ。

    この説明だと、少年と宇宙人の両方が殺害されてしまったように捉えられてしまう。
    しかし実際には殺害されたのは宇宙人(メイツ星人)だけである。

    小さなことだが、大事なことだ。。。既に誰か他に気付いて朝日新聞社に知らせただろうか。

    cf.)『帰ってきたウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6315068.html

    [参考]
    2020年1月17日.朝日新聞朝刊p.30

     2020年1月20日の朝日新聞朝刊28ページ「ウルトラ怪獣 2020を憂う」の記事にこんな記述があった。

    FullSizeRender

     ウルトラマンのスーツアクター、古谷敏は、第23話「故郷は地球」でジャミラにウルトラ水流を放射したとき、泣いていたという。

     ジャミラはもとは人間。祖国に見捨てられ、宇宙を漂流しているうち、水のない惑星に辿り着き、怪獣化してしまった、という設定。地球に帰還し国際平和会議を妨害しようとする。弱点は水。ウルトラマンからウルトラ水流を浴びせられ、悶え苦しみ、泥の中を這いつくばりながら、一本でも多くの国旗を薙ぎ倒そうとする。

     そんなジャミラを葬ったウルトラマン。しかしそのマスクの中は涙で濡れていたのだ。

    FullSizeRender

     人類学者の中沢新一も同ページに、ウルトラマンたちが「くんずほぐれつしながら闘う」のが「ハグ(抱擁)しているようにさえ見えます」とコメントしており、「優しさ」や「慈悲の力」を垣間見ている。

     元来、優しい性格の古谷敏。演技の中にもこういった優しさが見て取れる。

     『ウルトラマン』のメインライター、故・金城哲夫はこう語ったという。

    「ぼくは怪獣にも人権というか、いや、獣権というか、そんなものがあると思うな」
    「よーく見てご覧なさい。ウルトラマンの顔。怪獣に話しかけていますよ。」
    「お前、やめろよ、そんな悪さやめろ。早く帰れ、山でも海でも、巣に帰れ」

    (『金城哲夫 ウルトラマン島唄』上原正三.著 筑摩書房)

     書き手の想いを知らず知らず、現場サイドも読み取り、古谷敏の優しい性格も相俟って、ウルトラマンの優しさが相乗的に作品に滲み出たのではないだろうか。

    cf.)『ウルトラマン』総論はこちら→http://ultra-7.blog.jp/archives/6642931.html

    [参考]
    2020年1月20日.朝日新聞朝刊p.28「ウルトラ怪獣 2020を憂う」「善と悪 分離できず」
    『金城哲夫 ウルトラマン島唄』上原正三.著 筑摩書房

    にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
    にほんブログ村

    PVアクセスランキング にほんブログ村

     2020年3月公開の『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』の主題歌が発表された。
    『ウルトラマンタイガ』のナレーションを担当した声優・小野大輔が唄う。曲名は「ドラマティック」。

    <小野大輔コメント>

    [主題歌を担当するにあたって]

    責任重大だなと感じました。それと同時に、ナレーションだけでなく歌でも『ウルトラマンタイガ』の世界に関われることに、大きな喜びを感じました。

    [主題歌「ドラマティック」について]

    すべての世代の人に共感してもらえるような、王道のバラード曲になっています。未来の子供たちへ送る希望溢れる楽曲になったと思います。

    重さと渋みのある声で劇場版タイガの世界観を彩ってくれそうだ。

    [参考]
    劇場版ウルトラマンタイガ/ウルクロ公式Twitter(@ultraman_series)

    にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
    にほんブログ村

    PVアクセスランキング にほんブログ村

     2020年3月公開の『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』で登場する新ウルトラマンが発表された。

    その名も「ウルトラマンレイガ」。令和の令から取ったものと思われるが、まだ真相は定かではない。

    ニュージェネ11人という、史上最多のウルトラマンの力がひとつになる。ウルトラマンギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ、ジード、ロッソ、ブル、グリージョ、タイガ、タイタス、フーマの力を秘めた神秘の変身アイテム「ニュージェネレーションアイ」をヒロユキが装着し変身。究極の力で最終決戦に臨む。

    「邪神魔獣グリムド」 トレギアの体内に封印され力の源となっていた怪獣。 タイガとの戦いがきっかけでトレギアの封印が緩み体外へ飛び出したが、ニュージェネレーションヒーローズたちが力を合わせ、彼らの変身能力と引き換えに結界に封じ込めていた。


    デザインを見てみると、、、 赤と青のカラーリングに胸の黄色い眼はルーゴサイト、腹の大きな口はマガタノオロチやウーラー、背中のトゲトゲはザイゴーグ、正面から見て角で円形になるシルエットはグリーザやギルバリスといった感じ。 

    レイガへの変身アイテムも発表された。この「ニュージェネレーションアイ」、赤はタイガ、黄色はタイタス、青はフーマのカラーだ。

    映画公開がまた一段と楽しみになった。


    [参考]
    劇場版ウルトラマンタイガ/ウルクロ公式Twitter(@ultraman_series)
    https://m-78.jp/taiga/movie/

    にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
    にほんブログ村

    PVアクセスランキング にほんブログ村





    このページのトップヘ